サイトやブログを運営するにあたって必須となるのはアクセス解析です。ある程度運営期間が長くなれば、なんらかの解析アプリなりサービスを利用するようになる人がほとんどだと思います。

アクセス解析サービスはたくさんありますが、一般的なのはGoogle Analytics。
非常に高機能ですが、ただなかなか扱いも難しく数値の見方を理解するまで結構しんどいです。とはいえ無料のサービスでもありますし取りあえず入れている人も多いでしょう。

PHP 07
PHP 07 / Andrew*

Google Analyticsはある程度データがたまってきてから始めてその本領を発揮します。逆に短い期間やリアルタイムでのアクセスの把握にはあまり向いていません。

そこで自分の場合は、アナリティクスとは別に違うアクセス解析サービスを利用し、知りたい情報に応じてそれぞれ使い分けるといった方法をとっています。

他のアクセス解析サービスのなかでも結構使いやすいのがリサーチアルチザンライト。サーバーにインストールするタイプの解析ソフトなので最初はやや難しく感じますが、WorrdPressを自力でサーバーへインストールできるくらいの知識があれば調べながらでなんとなくできてしまいますので、そこまで大変でもありません。

今回の話はこのリサーチアルチザンライトについて。

サーバーへのインストールや設置の仕方などは今までいくつか記事を書いています。

リサーチアルチザンライトがインストールできない

無料版のライト以外にも有料版のリサーチアルチザンプロという解析サービスも存在します。こちらはサーバーにインストールする必要もあります。発行されるタグを解析したいサイトに貼り付ければいいだけで非常に楽。

ただ解析できる月間ページビューと料金のバランスがちょっと微妙なのと、有料版の機能は今のところ必要ではないかなと思うので、利用するのは専らライト版のみです。

普通は問題なくインストール作業を進めていけるのですが、最近ちょっと途中ではまってしまいました。どこではまったかといえばファイルをサーバー上に設置してからのインストール作業です。

この「データベース接続設定」の画面までは問題なく進むのですが、

ここに正しい数値をいれてインストールを開始しようとすると失敗します。

入力内容に誤りがある為、データベースに接続できません。

何度やっても上記のような案内が表示されてそこから先へ進まないのです。
最初は本当に入力を間違えていたのかなと思って何度かやり直してみたのですが、コピペしてユーザー名やパスワードを貼り付けているので間違えているはずもなく、しかし失敗してしまいます。

リサーチアルチザンライトはPHP7.0xのサーバーで動作保証されていない

そこから色々調べた結果、原因が判明。
リサーチアルチザンライトはPHP7.0x系のサーバーで動作しないことがわかりました。

無料ダウンロード - 国産オープンソースPHPアクセス解析CGI - Research Artisan Lite - リサーチアルチザンライト

Research Artisan Lite を動作させるには主に以下の環境を持ったサーバー(各レンタルサーバー、自社・自宅サーバー等)が必要です。

  • Webサーバー(Apacheを推奨)

  • PHP5.1.x 以降、5.4.xまで(PHP4、PHP5.5.x以降では動作を保証しません)

  • MySQL4.0 以降、5.5.xまで(4.1 以降を強く推奨、5.6.x以降では動作を保証しません)

このとき、リサーチアルチザンライトをインストールしようとしていたのはミニバードのサブドメインでしたが、そういえば今年の上旬にPHPのverを7.0xに上げていました。だからインストールできなかったようです。

なお、MySQLのverは5.0.95だったのでこちらは要件を満たしています。

解決策

上記の動作要件はリサーチアルチザンライトをインストールするサーバーの話であって、解析の対象とするサイトがその要件を満たしている必要はありません。

自分の場合は、基本的に解析対象とは違うドメインエリアへリサーチアルチザンライトをインストールするようにしていますので、そちらの領域の設定を変更して要件を満たすようにすればいいだけです。

ネット上で検索してみると、.htaccessファイルを書き換えたりしてPHPのバージョンを変更する方法などもいくつかありましたが、わざわざそれをする必要もないかと思います。

というのも、最近の共用レンタルサーバーはほとんどのところが管理画面でPHPのバージョンを切り替えられるようになっているからです。

ということでやってみます。
今回利用しているサーバーはミニバードなので、その管理画面へ入り、サイドバーから「PHPバージョン設定」をクリック。

別にそのサーバー全体のPHPバージョンを変更するわけではありません。
設定したドメイン毎に別々のバージョンを利用することができます。
変更したいドメインを選択し、

PHP5.4.45に変更してみました。

これでリサーチアルチザンライトのインストールを無事進めることができ、動くようになりました。

PHP5.4xは公式サポート切れなので注意

動くようになったのはいいのですが、ミニバードのPHPバージョン設定画面にも記載されている通り、PHP5.4xはかなり古いバージョンとなります。

公式では2015年の9月にPHP5.4のサポートは終了済み。
ですので、PHP5.4xのまま利用するのがお勧めと言われるとけしてそうではありません。

今後Research Artisan Liteがシステム要件を変更する予定もなさそうなので、このままいくとすれば違うアクセス解析サービスを検討する必要がありそうです。

代替候補としてはPiwikあたりになるでしょうか。
WordPressを使っているならWP-Piwikのようなプラグインもありますし。