10/26に河内長野で開催されていた高野街道まつりに参加してきました。

高野街道まつりとは

そもそも高野街道まつりとは何か?という説明を少し。

公式ページより引用
高野街道まつり【河内長野市観光協会】

高野街道まつりとは?
河内長野市を南北に縦断する「高野街道」には、歴史的・文化的な遺産が数多く存在し、旧街道を象徴する古民家や建造物も残っており、本市の貴重な観光資源となっています。
「高野街道まつり」の実施が本市の魅力向上につながるよう、高野街道まつり実行委員会が、河内長野駅前から三日市町駅前まで間で、様々なイベントを同時開催し、多くの観光客に高野街道を歩いてもらうことを目的としています。

高野街道とは和歌山の橋本市から大阪の河内長野市を結ぶ街道を指します。またそれとは別に、京都や大阪のいくつかの拠点(杭全や堺など)から高野山へと通じる街道を総称して高野街道と呼ばれてもいます。

この説明では漠然としすぎてなんとなくモヤっとしますが、詳しくはwikipediaあたりで。
高野街道 - Wikipedia

さすがにいくつもある街道すべてでイベントを行うわけではなく、この「高野街道まつり」では高野街道の中でも河内長野駅から三日市町駅までの区間においてスタンプラリーを開催したり、観光名所などにはガイドブースが設置されて案内が行われたりします。

また起点及び終着点でもある河内長野駅や三日市町駅の周辺では、ステージイベントやフリーマーケット、地場の農産物などの「市」が開かれます。

河内長野そのものは古民家や歴史的な建築物などが多く、かつての宿場町の名残を存分に振りまく、そのあたりが好きな人からはたまらない景観をもっている地域。
これはかつて再開発で街並みが大きく変わりそうだった時代(1900年代後半から2000年代初期の頃)、せっかくの街道や歴史的な景観を生かした街づくりをしていこうという声のもと、そのあたりを意識した街の整備や再開発が進められた結果です。

元々この高野街道まつりもそういった歴史的景観保存の為の取り組みだったそうです。しかし続けていくうちにこのイベントを見に外部からの人も集まるようになってきたため、河内長野市のイメージ向上も目的として運営されるイベントへ変化をしながら開催されています。

今回で第8回目の開催という事でもわかるとおり、何十年も古くから伝わる行事というわけではありません。でもすっかりこの地域においての代表的なお祭りとして認識されるに至っています。

行政書士会がブースを出していたので来ていた

そんな高野街道まつりですが、そもそも自分は南大阪にいるとはいえあまり河内長野に縁がなかったので来たことがありませんでした。

それが何故この第8回目にして足を運んでいたのかというと、自分が所属している行政書士会の南大阪支部が広報活動の一環としてブースを出していたからです。

つまりはその様子見兼冷やかしのようなもの。

そういえば10月は行政書士広報月間。

とにかく人がすごい

縁がないとはいいつつも、河内長野駅周辺にはだいたい年に2回ほど訪れる事があります。正直その感想としては人通りが全然ないという印象だったのですが、今回行ってみて驚きました。

河内長野駅周辺からしてなんかもう行列ができています。

この列はたぶんスタンプラリーの抽選か何か。

河内長野駅前の商店街入り口。この奥のステージで各種出し物等のイベントも行われていました。

三日市町駅まで歩いてみる

色々行政書士会関係の様子見も終わったので、せっかくという事もあり、お昼から高野街道を歩いてみる事にしました。

河内長野駅から三日市町駅までだいたい2kmほどだそうです。

酒蔵通り近辺

まずは河内長野駅から南へすぐの酒蔵通り。

このゾーンはかなり人が多くなると聞いていたのですが、本当にその通りでした。

その酒蔵通りの中で開催されているフード&クラフト「奥河内コレクション」。

この近辺では飲食関係の屋台などが数多く出店されており、ものすごくに賑わっています。前に進むのに時間がかかるほど。

通りそのものがあまり広いわけでなく、その上人気のあるお店が多かったせいかなかなかの繁盛っぷり。若干人混みが苦手な自分としてはまだ歩き始めのこのあたりで体力の半分ほどもっていかれました。

本当は色々飲み食いしていきたかったところですが、先がまだまだ長そうだったので酒蔵通りのお店は一端スルーで次へ進みます。

そういえばこの高野街道まつりのあちこちでお酒の試飲が可能だったのですが、あいにくバイクで行っていた為、自分は一滴も呑めず。そこを考えると交通機関は電車利用がお勧めです。

大日寺~三日市

酒蔵通りを抜けると急に人混みがなくなり動きやすくなりました。

高野街道は続きます。
国道371号線をまたぐ陸橋を越え、

ここって山道?みたいな道筋を歩き、

烏帽子形八幡神社(えぼしがたはちまんじんじゃ)の前を抜けます。
このあたりに休憩所があり、無料でお茶を振る舞ってもらえます。

そしてここ普通の住宅街?みたいな街道を進み、

途中の増福寺でも何やら行事が行われていました。
増福寺と横の公園ではだんじりの山車なども展示されています。

その後、旧三日市村役場を通り過ぎ旧三日市交番へ。

さらに三日市郵便局横の八木邸まで踏破。

ちなみに旧三日市交番から八木邸までの間に月輪寺などのお寺があり、立ち寄って自由に見学する事ができます。

全然関係ない話ですけれど、「うしおととら」とか読んでいた世代の自分はこの月輪(がちりん)という言葉を見るだけでなんだか妄想をかき立てられます。この辺結構疲れてきていたのでそんな事ばかり考えながら歩いていました。

八木邸を過ぎると終着点の三日市町駅まであと少しです。

三日市町駅に到着

河内長野駅から出発した場合、この三日市町駅がスタンプラリーの終点となります。

なお自分は最初、三日市町駅まで歩ききるつもりがなかったのでスタンプラリーには参加しておりません。ここに辿りついた時点で全部のチェックポイント(スタンプが押して貰える)を通過していた事に気づき、どうせなら集めておけばよかったとちょっと後悔しました。

スタンプを集めると先着4000名まで抽選で豪華賞品がもらえるそうです。

この三日市町駅でも高野街道まつりのイベントが色々開催され、屋台が出店されたりステージが催されていたりします。

駅前の陸橋も出店が並びとても賑やか。

再び河内長野駅へ戻る

三日市町駅まで歩いたあとは、帰る為に再び河内長野駅周辺へ舞い戻りました。

バイクをこっちへ止めていたので。

今回はじめて高野街道まつりへ顔を出してみましたが、想像よりもかなり大きなお祭りだったので驚きました。

そしてそれよりも興味深かったのが高野街道沿いにある河内長野の街並み。
かつて宿場町として栄えた地域とは聞いていましたが、実際に歩いてみるとその頃の雰囲気が色濃く残っており、なんだか時代小説にでてきそうな建築物を数多く目にする事ができます。

景色もいいのでそのあたりをゆっくり眺めながら散策するのもいい感じです。

この日はかなり天気もよく非常に暖かい気温(というか普通に暑かった)でしたので、動き回るには最適。相変わらずインドアな生活を送っている自分としては、久しぶりに日光をたくさん浴びた一日となりました。