ScanSnapアンバサダーに選ばれてから2ヶ月ほど。
PFUさんよりScanSnap SV600をいただいていたものの、レビュー的なものを書いていなかったのでそのあたりを今回少し。
何かとんでもなく珍しい使い方というよりは、まずは普通に使ってみての感触です。
PFU ScanSnap SV600 013 / TAKA@P.P.R.S
何はともあれ、まずはドライバのインストールその他諸々初期設定。
今までScanSnapシリーズを使った事があるのなら最初の設定は難しくありません。付属のDVDから誘導されるままに必要なソフトをインストールし、その後本体とPCを接続するだけです。
SV600とS1100の切り替えが簡単になっている
ちなみに自分が普段最もよく使っているのはS1100で常時PCに接続しています。
その為、S1100用のクライアントソフトScanSnap Managerがインストールされている状態です。
ここへSV600を操作する為に付属のDVDよりクライアントソフトをインストールすると、SV600用のScanSnap Manager(上位版?)が上書きされます。
Sv600用のクラインアントソフトScanSnap Managerの最新版はver6.2 L13。(2013/9現在)
今までのScanSnap Managerと違い右上部分に「装置の選択」という項目が増え、接続しているScanSnapの切り替えがわかりやすくなっていました。
元々付属の説明書に混じって「SV600とiX500を同一PCで使用されるお客様へ」という注意書きが同封されていましたが、やはりSV600と従来のScanSnapシリーズでは想定される活用方法が違うのか、併用して使用される事が予め想定されている印象です。
なお当然ですが、このSV600用のScanSnap ManagerでもS1100を接続して普通に使用できます。
セッティング・外観
とりあえずS1100と並べて撮影。
わかっていた事とはいえ、これに背景マットを広げてセットすると、比べる対象を間違えたかというぐらいには大きさの違いがあります。
付属の背景マットを広げるとこのようにくぼみがありますので、
そこにSV600の本体を合わせます。
別に必ず付属の背景マットを使用しなければならないという訳ではなく、スキャン対象のものとコントラストの色合いになっていれば他の物を下に敷いていても大丈夫だそうです。
ただこの専用背景マットにはこんな風に用紙サイズに合わせたガイド(目盛り)が印刷されているので、スキャン対象物の位置を合わせたいときなどは便利です。
電源のオンとオフ
ここは単に自分用メモです。
手動での電源の切り方が最初わからなかったので。
「Scan」と書かれた部分全体がボタンになっており、PCにつないだ状態で押すと電源が入ります。青のランプが点灯。
電源を切るには「Stop」と書かれたボタンを3秒以上長押し。
これで電源オフになります。これとは別に「一定時間以上操作しなかったら自動で電源オフ」という設定も可能です。
実際にSV600でスキャン
普通にA4サイズの書類を設置。
Scanボタンを押せば読み取りが開始されます。
スキャン中
ScanSnapの全シリーズ通じて言える事ですが、とにかく読み取りが早いです。
今回画像の中で読み取りをしているのは車庫証明申請書です。自分達の職業的には珍しくありませんが、一般的にはマニアックな書類。
申請書類は何でもそうですが、役所に提出する前にコピーをとっておく(スキャンしてDropboxに)ようにしています。しかしこれは4枚組・複写式の書類となっている為、圧力がかかると下のページに写ってしまうので従来のScanSnapシリーズ(ローラーで巻き込むので)では読み取る事ができませんでした。
仕方なしにこれだけフラットベッドでスキャンしていたのですが、使っていたのが複合機である事もあり、ScanSnapに比べて時間のかかる事・・。
SV600を始めて見た時に、「これで複写式の書類が気兼ねせず読み取れる」というのが結構強い印象だったので今回試してみたという次第です。
実際SV600でスキャンしてみた結果。
読み取り後のデータもかなり鮮明で、複合機でスキャンした時よりも鮮やかです。キャプチャーを掲載したいところですが守秘義務があるので全面モザイクになってしまう為、あまり意味がなく無理。
そういう意味ではちょっと失敗でした。
読み取り後のデータの鮮明さを例えるなら、「そこそこの価格帯のデジカメで撮影した」くらいには綺麗にスキャンできています。
よく考えてみると、意外とこの機種は平面の書類や書籍をスキャンするより立体の物撮りに使えるかもしれません。
手ぶれやピンぼけもなさそうなのでそのうち一度試してみたいと思います。
ちょい不満点
設置した対象物をほぼ見たままちゃんと読み取ってくれます。
ただ綺麗に読み取る反面、ちょっとしたゆがみもそのまま反映されてしまいます。程度にもよりますが、あまりに気になるようであれば修正が必要でしょう。
もちろんそのあたりの補正やレタッチも可能となっていますので、操作と設定によってある程度カバーする事は可能です。
押しつけて固定した状態でスキャンするものではないので、どうしても紙が波打つのは仕方がないという面はあります。これについてはブックプレッサーを使用してみるとまた変わるかもしれませんのでそれはおいおい試していきたいと思います。
あと本当にW--Fiには対応して欲しい。
なにしろ図体がかなり大きいので否応なく設置する場所を選びます。
PCと接続するのでどうしても有線ケーブルの長さの限界があり、その範囲内にうまく収まる事ができるならいいのですが、スペースがとれない時は使用するたびにPCかSV600かのどちらかを移動させなければなりません。
無線接続で、PCからある程度の距離が離れていてもデータのやりとりが可能になれば、設置場所を選ばずかなり使い勝手がよくなるように思います。
iX500が無線対応しているので、SV600もいつかWi-Fi対応するのかな?と期待しています。
特殊な書類や定形外のサイズの書類に強そう
普通のA4サイズの書類や一般的なサイズの書籍の自炊なら他のScanSnapシリーズの方が向いています。ただしS1100で手差しで自炊するような無謀なマネをしなければですけれども。
その代わり今回のように圧力をかけてはいけないようなものや、特殊な大きさの書類・書籍などについてはかなり相性がいいように感じました。
とはいえ普通に生活をしていている中で、それらのスキャン用途を必要とする人がどれだけいるのかといえば難しいところです。
逆に言えば一般的ではない場所、官公署やそれこそ図書館・学校などに普及するほうが使える場面は多いのではないでしょうか。