このブログでありませんが、とあるブログをGMOクラウドのiCLUSTA+でサーバーを借りてWordPressをインストールし運用しています。
噂には聞いていたもののなかなか癖のあるサーバーで、他のサーバーのようにすっと進まないことが多いです。
今回も設定に関していろいろと。
データベースのバックアップについて。
サイトの運営をしていくにあたり、どんなトラブルが発生するかわかりませんので技術的に許される限りはバックアップが必須です。
WordPressの場合、少なくともデータベースとカスタマイズしたテーマのバックアップくらいをしておくべき。加えてインストールしているプラグインとパーマリンクの設定くらいメモしておけば、最悪の場合でもどうにか復旧の足がかりにはなります。
普段、よくデータベースのバックアップ用に使っているのはわりとメジャーなWP-DBManagerというプラグイン。
→WordPress › WP-DBManager « WordPress Plugins
iCLUSTA+にインストールしたWordPressでも当初はこれを使おうとしていました。
目次
iCLUSTA+ではMySQLへのPathがわからない
とりあえずWP-DBManager2.78をWordPress4.4にインストール。
昔はwp-content/backup-dbに手動で.htaccessファイルを設置しなければなりませんでしたが、いつの間にか自動で設置されるようになっています。
あとは日本語化ファイルを入手して日本語表記になるようにしておきます。
そして初期設定。
管理画面の「データベース」→「DBバックアップ」。
するとこんな感じに2ヶ所赤字になっていました。
何らかのエラーが発生しています。
読んでみる限り、MySQLへのダンプパスとMySQLパスが取得できていないようです。
ここでDBオプションを覗いてみます。
するとエラー表示通り「mysqldumpのパス」と「mysqlのパス」の欄が空欄になっていました。英語版のままだと「Path To mysqldump」と「Path To mysql」の2ヶ所です。
通常ここは他のサーバーの場合、自動でMySQLへのPathを取得してくれることが多いです。しかしiCLUSTA+ではどうもそういった仕様ではない感じ。
試しにGMO系でありがちな
mysqldumpのパス → /usr/local/mysql/bin/mysqldump
mysqlのパス → /usr/local/mysql/bin/mysql
というPathを設定してみましたが、これでは設定できずエラーになりました
ちなみに両方ともに「 /usr/bin/ 」としてみると一見Pathが通ったようになりますが、実際にWP-DBManagerを稼働させてみると0KBの変なファイルが生成されたりして、少なくともMySQLからのデータベースはできません。
別のデータベースバックアップ用プラグインを使ってみる
何をどうしてもわからなかったので一度WP-DBManagerの使用はあきらめ、違うプラグインでデータベースのバックアップを試すことにしました。
試してみたのはWP-DB-Backupというプラグイン。
→WordPress › WP-DB-Backup « WordPress Plugins
こちらのプラグインは有効化すると「ツール」の項目のなかに「バックアップ」というメニューが増えます。ここから設定や操作を行います。
最初から日本語で表示されるのでそこまで扱いは難しくないと思います。
細かい設定方法などはとりあえず今は割愛。
試しに手動でバックアップしてみました。
なんとなく成功した様子
ダウンロードされた.sqlファイルをテキストエディタで開いてみるとちゃんとデータベースの中身っぽい内容になっていました。
ただバックアップファイルをメールで送信する設定にしておくと4KBくらいのカスカスなファイルしか届きません。
このあたり何故そうなるのかは不明。
スケジュールを組んで自動でデータベースのバックアップをとるのが目的なので、その用途では若干厳しいかも。
iCLUSTA+に問い合わせてみた
ここで一度、最初のWP-DBManagerに立ち返り「mysqldumpのパス」と「mysqlのパス」が判明すればどうになるだろうと考え、調べてみることにしました。
調べてみるといってもどう検索しても全く情報がなかったので、iCLUSTA+のサポートへ問い合わせることに。
ほどなくして返事あり。
やたらと使い勝手の悪いサーバーですが、サポートの対応だけは早いです。
本当にいいところってそこくらい。
なお回答は「mysqlおよびmysqldumpコマンドの開放はしていない」という内容。
従ってWordPressプラグインの使用にあたってこれらのコマンドが必要なものは、iCLUSTA+サーバーでは利用できないということでした。
薄々気づいてはいたものの、なんだか扱いにくいサーバーです。
手動でデータベースのバックアップをとる方法
別にiCLUSTA+でMySQLからのデータベースアップバックアップができないというわけではなく、Plan Manager(コントロールパネル)から手動でバックアップはとれます。
Plan Managerにログインして「ユーティリティ」→「DBManager」。
DBManager→databaseのバックアップ
ここから操作してバックアップは可能。
もちろんこの操作は手動なので、決まった時期に自動でバックアップデータを取得する、なんてことはできません。
どうにかiCLUSTA+で定期的にデータベースのバックアップがとれる方法を探しているものの未だ見つかりません。
しばらくは時期を決めて手動でバックアップをとるしかないかも。