このブログでも何度か書いていますが、来年2012/1/6限りで法務省オンライン申請システムは廃止され、週明けの1/10より登記・供託オンライン申請システムへと完全移行します。
登記に関する手続きを行政書士が代行することはありませんので、細々した変化についてはそこまで情報を集めなくてもいいと思います。それより重要なのは電子公証手続きの取扱いです。
電子定款認証のやり方さえわかれば、他の手続きについてはたいして重要ではありません。
というわけで、新しいシステムによって電子定款認証の手続きがどう変わるのかを調べてみました。
まず、登記・供託オンライン申請システムにて電子定款認証を行うには、利用の為の申請用総合ソフトが必要となります。
以前の申請用総合ソフトでは電子公証手続きその他いくつかの手続きに対応していませんでしたが、12/9付けで最新版へとバージョンアップされ、ほぼ全ての手続きに対応されるようになりました。
なお同じ日付で電子公証関係の手引き書も配布が開始されています。
とはいえ今日の段階(2011/12/27)では、新しいシステムでの定款認証はまだ出来ません。
その代わり、以前の記事でも書いた通り体験版にて操作方法を練習出来ます。
体験版では、もうすでに電子公証手続きは取り扱えるようになっていましたが、操作手引きが配布されていなかったので正確な操作方法は不明でした。
しかし12/9よりマニュアルも入手できるようになったので、色々いじってみることが可能になっています。
ということでちょっと練習。
申請用総合ソフトのインストール
※インストールはしますが、今のところ実際に使うのは体験版です。
ソフトウェア・手引き書のダウンロードページより(こちら)【ダウンロード】をクリック。
一緒にREADMEや使用許諾書にも目を通しておきましょう。
「setup.exe」ファイルがダウンロードされるのでこれをダブルクリック
「このアプリケーションをインストールしますか?」と表示されるので【インストール】をクリック
デスクトップにショートカットを作成するか聞かれますが、必要なければ【いいえ】を。
インストールはこれで終了。
ただし上述した通り、今回は使いません。
操作手引書のダウンロード
配布ページより手引書をダウンロードします。
ちなみにこの手引書は全部で174ページほどありますが、必要なのはP.150からの【電磁的記録の認証の嘱託】の部分だけです。マニュアルとして印刷しておくなら、P150以降のみで十分だと思います。
しかし余裕があるのなら全てに目を通しておくほうがいいでしょう。
登記・供託オンライン申請システムによる電子定款認証手続き
手続きの練習の前に少し準備。
前提条件として電子署名済みのPDFファイルが必要となります。
(本来ならば署名済みの定款データ)
このあたりは法務省オンライン申請システムと全く同じなので詳細は省きます。
Adobe Acrobatと署名プラグインを組み合わせ、あらかじめPDFファイルに行政書士の署名を付与しておきましょう。
練習で試してみるだけならPDFファイルが定款である必要はありません。
適当なペラ1枚のPDFファイルに署名しておけばいいです。
とりあえず今回は「teikan-rensyu」と名付けた署名済みPDFファイルを「電子公証」という名のフォルダに放り込んでおきます。
→続く