原付をホンダのリード90からスズキのレッツ4Gに乗り換えてからはや1年以上が経過しました。さすがに1年を越えて乗り続けているとメンテナンスも必要になってきます。ヘッドライトを交換したりバッテリーも交換したりといろいろしてきました。

リード90の時は2stだったのでオイル交換というものがなく、ただひたすらオイルを継ぎ足していればガソリンに混ざって燃焼していましたが、レッツ4Gは4stなので一定の期間ごとにオイルを交換しなければなりません。

Oil Cans
Oil Cans / MarilynJane

原付のオイル交換の時期というのは諸説あり、バイク屋さんによってもいってる内容が違います。原付の種類や乗り方などによっても変わってくるので一概にこれが正解というのはありません。ですので、取扱説明書に書いてある推奨交換時期を目安にすればいいでしょう。

ただそれもあくまで「推奨」なので絶対にそうでなければいけないというものでもなし。だいたいの場合、3000km毎かそれに満たない場合でも6ヶ月に一度は交換しておく、というのが一般的によく聞く話。

季節や乗り方・エンジンの種類などでオイルの劣化の進み具合は本当に変わりますので、これもあくまで平均的な話として。

どちらにしても交換せずに乗りっぱなしが一番エンジンにとってよくないので、どこかのタイミングでちゃんとオイルのことは気にしておくのがいいと思います。

レッツ4Gのオイル交換に必要なもの

以前自力でレッツ4Gのオイル交換をしてみようかと思い、必要な工具を調べてみました。だいたい下記のようなものがあればできます。

  • 4サイクル用オイル

  • 廃油処理用のパック

  • ドレンボルトを開ける工具

  • オイルドレンガスケット(ワッシャー)

  • オイルジョッキ

4サイクル用オイル

まず必要なのは新しいオイル。
推奨されているのは10w-40。

この「10w-40」という数値は何を表しているのかというとオイルの粘度です。
左側の10wというのは低温時の粘度を表し、数字が小さいほど冬場など寒い時期にサラサラする粘度の低いものになります。

右側の40という数字は逆に高温時のオイル粘度を表し、数字が大きければ夏など気温の高い時期にオイルの粘りが強くなる粘度の高いオイルとなります。

ややこしいようなら難しく考えず「10w-40」と表記されたものを買っておけば大丈夫。それで問題ありません。
ホームセンターなどで棚から手にとって確かめるもよし、Amazonなどで該当するものを買うもよしです。

Amazon検索 → 「10w-40 バイク

よく言われるのは、そのバイクのメーカー純正のオイルを使うといいよという話。
例えば今回ならスズキのレッツ4Gになりますからスズキ エクスターTYPE04あたり。粘度10w-40。

これもあくまで参考までに。
スズキのオイルはスズキが作っているわけではありませんし。
別にホンダのULTRA G2やカストロールのPOWER1 4Tを使ったからってレッツ4が壊れるなんてことはありません。
カストロールにいたっては好んでそちらを使う人もいるくらいです。

ただ、スズキのオイルは元々かなり評判がいいので、特に何らかのこだわりやどうしてもというのがなければスズキ エクスターを使っておけば間違いないでしょう。

オイル処理用のパック

オイル交換をするときは、古いオイルを抜いてから新しいオイルを注油します。
その古いオイルを抜いたときにそのへんにまき散らすわけにもいきませんので、何らかの機材で出てくるオイルを受けなければなりません。

その際、必要なのは廃油処理パック。

こんな感じのやつが売っています。

これもアマゾンで検索すれば似たような感じのものがいくつかあります。

Amazon検索 → 「廃油処理パック

仕組みとしては排出されたオイルをなんらかの素材で吸い込んでまとめてしまうだけのものですから、わざわざ購入するのが面倒なら自分で作成することも可。
段ボール箱などを適当な高さに切って新聞紙を詰め込んで自作する人もいます。
それで事足ります。

問題はこれらの処理パックでオイルを吸い込んだあと、それをどこに捨てるのかという部分です。こういった形の処理物は、普通に燃えるゴミにだせる自治体と出せない自治体があります。

出せる場合でも有料だったりと様々。

回収処理業者に渡せば問題ありませんが、身近にそういった場所がなければ探してそこまで持っていかなければならず、これまた面倒です。

ドレンボルトを開ける・閉める工具

オイル交換の際にはオイル排出口にあるオイルドレンボルト(オイルドレーンボルト)というネジ式の蓋を開けなければなりません。

レッツ4Gのドレンボルトのサイズは14mm(M10)。
M10というのはネジ部分の直径サイズが10mm、そして頭の六角部分のサイズが14mmということ。
一般的にM10といえば頭が17mmのものが多いのですが、自動車やバイクに使われる部品は頭部分のサイズが小さいものが使われていることが多いです。
たしか二面幅とかいったはず。

このボルトを回すのにメガネレンチやソケットレンチなどを使います。

トネ(TONE) ロングめがねレンチ(45°) M45-1417 二面幅14×17mm

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個人的には力の入れやすさやトルクの調整なども考えると、ちょっと高めのソケットレンチを使ったほうがいいかなという気はします。

またわりと狭い空間でする作業になりますので、稼働できる範囲を考えてレンチを選んだほうがいいです。長さとか。これに関しては作業環境によって若干違いますのでそれに合わせて。

なお、締め付けトルクは18N-m(1.8kgf-m)。

オイルドレンガスケット(ワッシャー)

意外と忘れがちなのがこの部品。

上記のドレンボルトはオイルを抜いたあとにもう一度閉めます。
このとき緩んでいると当然オイルが漏れ出してしまうのでそれなりにきつく締めなければなりませんが、例えば経年劣化等によりドレン部分の形状が少し変化していたり、きつく締めすぎたためにヒビが入って壊れる可能性もあります。

このワッシャーをボルト部分にはめておくことで、ドレンボルトを緩みにくくしたり、圧力が加わりつぶれることによってクッションのような役割をはたし隙間ができないようにしてオイル漏れを防いでくれます。

1個数十円とかなり安い部品ですが、重要。

レッツ4Gの場合、サイズは内径1.0cm。
つまりM10サイズにあったワッシャーならOKです。

ちなみにこの部品ワッシャーだけでなく、ドレンガスケット(ガスケット)ドレンパッキン(パッキン)などいくつかの名称があります。

見ればわかりますがどれも同じようなものなので、気をつけるのはサイズくらい。

オイルジョッキ

よほど器用であればオイル缶から直接オイル注入口へ注いでも構いませんが、通常はオイルジョッキを使います。

Amazon検索 → 「オイルジョッキ

レッツ4の場合、一回に必要なオイルの分量は700mlなので、1Lサイズのジョッキであれば十分です。またそこからしまっておくのであればゴミやほこりの混入を防ぐためにフタ付きのほうが望ましいといえます。

そう考えるとキタコのオイルジョッキあたりが条件としてはぴったり。

原付のオイル交換を自分でするとコストパフォーマンスがいいのか

当初は自分でオイル交換をしようと思い、いくつか工具類も揃えていました。

しかし途中でふと疑問が。
上述した必要工具を揃えるとどうしても数千円はかかります。

自分の乗り方の場合、オイル交換の頻度としては年にやって2~3回といったところ。
オイルなどは1Lの缶ではなくもっと大容量のサイズのものを購入すれば単価自体は下がるでしょう。しかしこの頻度ではとてもじゃないですが使い切れません。

置いているうちにオイルは古くなっていく一方です。
1回に必要な量は700mlなので1L缶でも余ってしまい、これも捨てるのでなければ保管の必要あり。
古くなって結局捨ててしまうのであればむしろ割高だったり。

年に数回しかしないことのために工具類やオイルをずっと置いておくのもわりと無駄です。というか面倒。

さらにオイルを交換したあとの廃棄オイルの問題もあります。
上述したように処理用パックに吸い込んだからといってそのまま燃えるゴミに出せるとは限らず、処分に頭を悩ませなければなりません。

あとは手間暇。
慣れない作業をするわけですから、それなりに時間はかかります。

以上のようなことを考えたときに、自分でオイル交換をしたほうがむしろコストがかかるんじゃないかという疑問が湧いてきました。

結局、バイク屋さんにお願いすることに

とりあえず近隣のバイク屋さんでオイル交換の料金がいくらくらいか価格調査。
調査というか行って聞いただけです。

すると料金1500円でやってくれることがわかりました。
自分でするよりどう考えても頼んだほうが安いです。

しかも本職の人がちゃんとした工具をつかってやるわけですから安心。
こっちは近くに座ってぼ~っと見ているだけで終わってしまいます。

結局、頼んでやってもらいました。
買ってしまったワッシャーとかどう処分しようか今のところ問題です。