最近はドコモ・ソフトバンク・KDDIなどの大手キャリアと直接契約せずに自分でSIMカードを購入し、月々の通話や通信を格安で済ませるMVNOがかなり広まっています。
こういった格安SIMを使ったMVNOは、大手キャリアのように手厚いサポートはないものの、自力でいろんな事を調べたり解決できたりする人からすれば非常に便利なものです。
自分も相変わらずガラケーメイン(ドコモのSH-11C)ですが、タブレット端末(Nexus7 2013)を一緒に持ち歩いている事もあり、MVNOを利用しています。
使っているSIMカードはIIJ BIC SIM。
その為、回線の契約先はIIJmioになります。
上述したようにガラケーがあるため音声通話は特別必要ではありません。
そこでプランは最安のデータ通信専用SIMでミニマムスタートプランを選択しています。
→IIJmio データ通信専用SIM 3GB 900円
契約した当初はLTEを利用できる容量が月に1GBまででしたが、いつの間にか増量され月間3GBにまでなっていました。利用しきれなかったデータ量は翌月に持ち越されるという事もあり、自分の使い方では現在のところかなりデータ容量が余ってしまいます。それだけ余裕があろうという話。月税込みで972円。
SIMカードはモバイル端末に直接挿しているのではなく、SIMフリーのルーターGL-04Pを利用していいます。
単純によく持ち歩いているNexus7がWi-FiモデルでSIMカードを挿せなかったという事もありますが、タブレット以外のノートパソコンやスマホなどをWi-Fi運用する事もありますので、バッテリーの持ちなども含めルーターを間に挟んでいるほうが何かと便利です。
音声通話アプリでIP電話は使える
さて、このデータ通信専用SIMでのミニマムスタートプランの場合、音声通話機能がついていません。IIJmioでの音声機能付きのSIMカードは別途存在します。
→IIJmio高速モバイル/D 音声通話機能付きSIM ミニマムスタートプラン
ですのでルーターを介さず、仮に直接スマホ端末にSIMカードを挿せたとしてもそれだけで音声通話ができるようになりません。
しかし最近はいわゆる本来の電話ではなく、ネット回線を利用したIP電話のアプリを使う事によって、電話の回線契約をしていなくてもスマホで音声通話ができるようになっています。
音声通話アプリの中で有名どころといえば、LINE電話・050plus・Skypeなどなど。
探せばこの手の音声通話アプリはかなりあります。
もちろんIP電話なので通常の電話回線に比べると品質はそこまでよくありませんが、ちょっと使う分には問題ないでしょう。
なおスマホに直接SIMカードを挿してLINE電話を使う場合には(LINEを使うには)、SMS受信ができる方がいいのでIIJmioのプランを選ぶ時もそこを考慮しておいた方がいいと思います。140円ほど高くなるだけです。
→IIJmio SMS機能付きSIM 3GB 1,040円
IIJmio公式では、音声通話機能付きSIMでのLINE電話の動作確認をしているようです。
SMARTalkが使える時と使えない時がある
ガラケーを持ち歩いているので音声通話アプリを使用する事はほぼありませんが、たまに状況に応じて白ロムでWi-Fi運用しているISW12HTで電話をする時があり、それ用にアプリのSMARTalkをインストールしています。
数ある音声通話アプリの中からSMARTalkを選んだ理由は、初期費用や月額利用料が無料なので使わなくて放置していても一切お金がかからなかったからです。
ところがしばらく運用している間に、このSMARTalkが使える時と使えない場合がある事に気づきました。
通常SMARTalkを立ち上げるとこのように「着信可能」と表示されます。
ところが特定の条件で立ち上げると、このように「サーバ登録」→「エラー」となってしまい全く利用できなくなってしまいます。サーバーとの通信を延々と試みる為、バッテリーもどんどん減って行きます。
そこまで使用頻度が高いアプリでもなかったので、最初はなんだか調子が悪いだけなのかなと思っていましたが、途中で条件によって違いがある事に気がつきました。
通常のフレッツ光などの回線にルーター経由で接続した場合は普通にSMARTalkは接続され使えます。ところが上述したようにIIJmioの回線を利用している時だけ接続されなくなるのです。
IIJmioの回線をルーター経由で使用するとSMARTalkは使えない
最初は単にMVNOを利用した回線でSMARTalkは使えないのかなと考えましたが、調べてみるとそうではありませんでした。実際IIJmioのMicro SIMカードをスマホに挿してSMARTalkは使えます。
よくよく検索すると、このあたりに関してちゃんと公式のページで解説がされていました。
→動作確認済みのアプリケーションを教えてください。
SMARTalkについては一番最初に記載されています。
ちょっと引用。
フュージョン・コミュニケーションズ株式会社提供のIP電話アプリ「SMARTalk」で動作することを確認しました。
という事でIIJmioで回線接続した場合、SMARTalkの利用はOK。
ただし続きがあります。
さらに引用。
※なお、高速モバイル/DのSIMカードを取り付けたルータ経由の接続で「FUSION IP-Phone SMART」を利用する場合、通常はNATを越えることができないため、利用ができないことを確認しています。
と、いうことです。
つまり自分のようにIIJmioの回線をルーター経由で使用している場合、SMARTalkの利用はできないという訳でした。
何度も書いていますように音声通話についてはガラケーを持ち歩いているので、別にスマホで通話ができなくて困る事はありません。ですのでこれはこれでSMARTalkがつながらなかった理由がわかったのでOK。
どうしてもIIJmioの回線で接続しつつスマホでSMARTalkを使いたいのなら、SIMフリーの端末を入手して直接その端末へSIMカードを挿せばいいだけです。
必要があればそうする事にします。
ちなみに上記のリンクでは、SMARTalk以外の音声通話アプリの動作確認に関する情報も多数掲載されているので一度目を通しておくと役立ちます。