いつの頃からでしょうか、今すぐには使わないけれども置いておきたいメモや覚え書きなどは全てEvernoteに保存するようになりました。最初はデジタルデータだけだったのが、ScanSnapを手に入れてからは紙の書類も極力デジタル化してEvernoteに保存するようにしています。

「とりあえず全部Evernoteに放り込んでおく」事の最大のメリットは、後から物を探す時に「そこさえ探せばいい」という状態を作り出せる事です。
あれはどこへ置いたのかな?と考える必要がなくなるのでずいぶんと無駄なストレスから解放されます。

Evernote Taiwan User Meetup
Evernote Taiwan User Meetup / othree

ノートの内容を暗号化しておくと万が一の時に安心

同じような理由でいくつかのサービスのパスワードやアカウントもすぐに検索して見られるようにEvernoteにテキストとして保存しています。

もちろん別途パスワード管理ソフトも使用しているのでそのあたりは使い分ける形になります。オンラインやネット上で使用するパスワードではなく3次元の世界で使用するパスワードなどはEvernoteにメモしておく方が使い勝手がいい場合がありますので。

そこで気になるのはセキュリティです。

Evernoteはクラウドサービス。
その他のありとあらゆるクラウドサービスに全般にいえる事ですが、もっといえばローカルのストレージも同じですけれども、情報流出などの面で100%安全であるという保証はありません。ちょっと前ですが不正アクセス事件などもありました。

ですので、便利さの反面セキュリティについてはちょっと気をつかう必要があります。
特に見られたくないテキストなどがある時など。

この場合簡単なのはノートを暗号化する事です。
クライアントソフトで設定することにより、そのノートを開くときにパスワードが必要になり、テキストに対して流出や不正アクセスがあったような状況でも簡単には中身が見られなくなり安全。

この機能を利用して、デリケートな内容をメモしたノートは暗号化するようにしています。

暗号化された領域を含んだノートだけを検索する検索構文

Evernoteの魅力のひとつにその検索機能があります。
ノートを保存する時にあまりノートブックやスタックを使って分類しない自分としては(最初は分類していたけど面倒になってやめた)、保存しておいたノートを見つけ出すのに検索機能はなくてはならないものです。
ちなみにプレミアム会員になっているとPDFやOfficeファイルの内容まで検索対象に含められます。

さすがにGoogleに比べると今のところまだ検索の性能は落ちますが(たまにそのキーワードを含んでいるのにひっかからないノートなどがあったりします)、検索構文や便利な演算子を組み合わせて検索する事で、探しているノートブックを容易に見つけ出す事が可能となります。

なお、Evernoteで使用できる検索構文は次のページで確認できます。
検索構文 - Evernote Developers

さて、ここから今回の話。
ここから先をメモっておきたかったので今回の記事を書いているようなものです。

パスワードなどをノートにメモして暗号化しているのですが、当然必要な時にはそのノートがパッと見つかって欲しいわけです。

ところが、例えば「パスワード」などというキーワードでEvernote内を検索するとその言葉を含んだ他のノートやPDFファイルなどが大量にひっかかってしまい、そこから目視で絞り込むのが面倒だったりします。

そこで検索構文の登場。今回使用するのは「encryption:」。
Evernoteの検索欄に「encryption:探したいキーワード」と入力すると暗号化された領域を含むノートだけが検索の対象になります。

自分の場合はそもそも暗号化しているノートの数自体が少ないので「encryption:」と入力するだけで目的のノートがすぐに見つかるようになります。この検索構文を覚えるのが面倒ならば、一度入力してから「検索を保存」しておけばいつでも簡単に呼び出せるようになります。