サブ機に使っているLet's Note CF-N8の無線LAN子機としてBUFFALOのWLI-UC-GNMを使っています。今のところ内蔵モジュールを装着しての無線LAN仕様にはしていませんので、Wi-Fi接続する際にはこういったアダプタが必要になります。

このWLI-UC-GNM、ネットに接続する手順も簡単でしかもコンパクトなサイズの為場所をとらず、非常に便利。ただしばらく使っているとわかりますが、ネットにつなげた状態で時間が経つと結構接続が不安定になります。

例えば、接続した段階で下り50Mbpsほどのスピードがでていたはずなのに、しばらくすると1~5mbpsになっていたり。このぐらいのスピードになると普通にブラウザでサイトを表示するのにも少し待たないといけないレベルです。

このスピードではなんだか昔のダイヤルアップ時代のよう。

ずっとその状態が継続するわけでもなく、しばらく待っていたり一度アダプタを抜き差ししてみるとスピードが回復する事もあります。でもしばらく経つとまた低速になってきたりと全然安定しません。

しかも同じ場所で使用している他のパソコンが無線環境でも150Mbpsほどで繋がっているので、平常時のスピードにしてもそもそも遅い方です。

最初はこのサイズとこの値段なら(購入時で700円台でした)こんなものかなと思っていたのですが、あまり回線スピードが落ちるとパソコンの使用にも支障がでてくるので、少し対策してみる事にしました。

WLI-UC-GNMには倍速モードという設定がある

このWLI-UC-GNMには倍速モードというものがあり、それを設定する事によって最大150Mbpsで繋がってくれます(マニュアルによると)。

WHR-600D(無線LAN親機)のマニュアルより引用

本製品では、無線通信で利用する通信チャンネルの幅を従来の20MHz幅から40Mhz幅に拡大することにより、従来比約2倍の通信速度(理論値最大300Mbps)を実現する倍速モードを搭載しています。

そして倍速モードを設定するにはAirstation倍速設定ツールでの操作が必要。

このツールは最初にクライアントマネージャーをインストールする時に一緒についてくるので、ドライバー等を通常通りインストールしているならいつの間にかパソコンに導入済みのはずです。

もしなければBUFFALOのソフトウェア配布ページよりダウンロードして入手も可能。
ドライバーダウンロード WLI-UC-GNMシリーズ | BUFFALO バッファロー

無線LAN親機WHR-600Dの設定を変更

Airstation倍速設定ツールを使用すれば手元のパソコンからWLI-UC-GNMの倍速設定が可能です。ただその前に注意点として、そもそも無線LANの親機が倍速設定モードに対応している必要があります。

今回使用している親機はBUFFALOのWHR-600D

こちらは倍速モードに対応可の機種なので問題なく設定が可能。

ただしマニュアルを見てみると、デフォルトではルーター側の倍速設定が「無効」になっているそうなのでこれを「有効」に変更しなければなりません。

倍速モードを使用する為のWHR-600Dの設定変更操作手順

設定変更もパソコンから操作できます。
その為にはまずエアーステーション設定ツールを使ってWHR-600Dの設定画面を表示する必要があります。

エアーステーション設定ツールはWHR-600D用のユーティリティソフト、エアナビゲーターをインストールすると同梱されています。WLI-UC-GNMのユーティリティーソフトには付随してきませんので注意。

エアナビゲーターがなくても無線接続の設定はできますので、人によってはインストールしておらず、パソコン内のどこを探してもエアーステーション設定ツールが見つからない事もあります。

その場合にはWHR-600D用のソフト配布ページよりダウンロードしてインストールすればOK。

無線LAN親機(Wi-Fiルーター) : WHR-600Dシリーズ | BUFFALO バッファロー

インストール済みならすべてのプログラムより、エアーステーション設定ツールを立ち上げます。

開始するには「次へ」

現在使用中の無線親機を選択して「次へ」

「設定画面を開く」をクリック

説明通りにユーザー名やパスワードを入力して進むとブラウザが立ち上がり、設定画面が表示されます。
設定画面が表示されたところで左側、「11n倍速モード/無線の基本設定をする」をクリック。

「倍速モード」の帯域を「40Mhz」に変更。

これでWHR-600D側での倍速設定は終了です。

WLI-UC-GNMからも倍速モードに設定変更

無線LAN子機のWLI-UC-GNMも倍速モードを使用するように設定を変更します。
これは上記したようにAirstation倍速設定ツールから操作する事で行います。

特段難しいところはありませんので普通に設定を変更。

ただ何故か自分が試した時に「親機に接続できませんでした」などの表示がされて設定が変更できない場合がありました。何度か試すといつの間にか倍速モードが使えるようになっていたので、原因はよくわかりません。

倍速モードが使えるようになっていたので良しとします。

WLI-UC-GNMを倍速モードで使用してみて

倍速モードに接続すると確かに回線のスピードが速くなります。
50Mbpsくらいまでしか出てなかったものが、150Mbpsまでスピードアップしました。

ただその状態がずっと続くのではなく、やはりしばらく使用していると1~5Mbps程度にまで遅くなったりします。なんとなくWLI-UC-GNMが熱を持ってくると(使用中に触れないレベルに熱くなっている事があります)回線のスピードが落ちてくるような印象です。

それを除いてもあまりアダプタが熱を持つと支障が生じそうなので、対策としてUSBハブを利用してパソコン本体からWLI-UC-GNMを離し、若干の冷却効果を期待してみる事にしました。

つまりこのように直接USBポートに挿していたものを

こんな感じにしてみたというわけです。

しばらくこの状態で試してみたところ、多少回線が安定したように思います。
ただあまりこういった付属品がブラブラしているとモバイルとして取り回しが不便になりそうなので、ちょっと考えもの。

そのうち別の無線LANアダプタも色々と試してみる事にします。
ちなみに倍速モードを解除する場合は上記の手順を逆にすればOK。