仕事柄、多少PDFファイルを扱わなければならない場面があるのでAdobe Acrobatは常にパソコンにインストールしています。一番最初に使っていたのはAcrobat7、次に使っていたのはAcrobat9、そして現在はAcrobatⅪ。

それぞれのソフトはライセンスの縛りがあるので複数台のパソコンにインストールする訳にはいきません。購入形態にもよりますが、大体1ライセンスで2台のパソコンまで。

Acrobat 9
Acrobat 9 / cote

Acrobat7ぐらいはなかったような気がしますが、Acrobat9からはインストールしてネットにつなぐと自動的にライセンス認証の確認をする仕様に変わりました。
これはこれで構わないのですが、たまにうまく動作してくれない事があります。

今回そんな事態を経験したので教訓がてらの覚え書き。

アンインストールしたAcrobat9が別パソコンでライセンス認証できなかった

1元々あった1つのパソコンにAcrobatⅪをインストールした際、そのパソコンにはAcrobat9をインストールしていたので、まずそれをアンインストールしてから導入しました。その為Acrobat9は全く使われていない状態となっていました。

そして今回新しくパソコンを入手したので、あまり使いそうにはないもののそちらへAcrobat9をインストール。通常ならライセンスは有効なのでそのまま使えるはずです。

ところがAcrobatを立ち上げてみるとこんな表示が。

ライセンス認証に失敗しました
このシリアル番号は、既に2台のコンピュータでAdobe Acrobat Standardのセットアップおよびライセンス認証に使用されており、制限数に達していると記録されています。

このライセンスは他で既に規定数使用されているのでこのパソコンでは使えないとのこと。

ライセンスを違うパソコンへ引っ越すには、アンインストールする時に「ライセンス解除の手続」を行わなければなりません。それをしたのかどうなのかという話なのですが、実は全くその時の記憶がなく、ライセンス解除をしたのかしていないのか自分でもよくわからない状況でした。

それからそもそも2台にしかインストールしていないのに「すでに2台のコンピュータで」という表記がされているのは何故だろう?と思ったのですが、よく考えればHDDを交換したりSSDに換装したりしていたのでその加減なのかな?という感じです。

そう考えても数字があわないような気はしてるのですが...

ともかくこれは以前Acrobat9をアンストールした時にライセンス解除をしていなかったのだろうという結論にはなはだ強引ですが持って行き、その考えのもと対処する事にしました。

ライセンス認証の解除ができない

ということで、もう一度以前Acrobat9をインストールしていたパソコンに再度インストールし直し、改めてライセンス解除をしてみる事にしました。

ところがそれをしようとするとこんな表示となりライセンス認証の解除ができません。

ライセンス認証の解除に失敗しました

ライセンス認証の解除は却下されました。

画面の下の方には「エラーコード:194:1」と表示されています。
このエラーコードで調べてみると、どうやら「そもそもライセンス認証がされていないので解除する事ができない」という種類のエラーみたいです。

Adobeのサポートへ問い合わせ

インストールしてすぐだとまだライセンス認証がされていなくてこんな風になるのかなと思ったので、しばらく時間をおいてから試してみるも状況は変わらず。

新しいパソコンではライセンスの認証ができず、以前のパソコンではライセンスの解除ができません。そこでAdobeのサポートへ問い合わせてみる事にしました。

問い合わせる方法には電話とチャットがありますが、たいていこの手のサポートは本当に電話がつながらないので、今回はチャットを選びました。
といってもチャットもなかなかつながりません。

最初にこちらが問い合わせを送信してから1時間ほど待たされて、ようやく担当の方とのやりとりが始まりました。
状況を説明したりシリアル番号を伝えたりとのやりとりの後、「それでは調整してみます」との運びになりました。

そして結果。

無事Acrobat9のライセンス認証の解除成功。
その後に別パソコンでのライセンス認証にも成功。

ようやく普通に使えるようになりました。

教訓

パソコンからアプリをアンインストールする時はライセンス関係を確認したうえで、ちゃんと解除や削除の手順を踏みましょう。

それにしてもAdobeに限らずですが、ネット系企業のサポートのつながらなさ加減は毎度の事とはいえ本当にうんざりです。