先日10/25に発売されたScanSnap Evernote Edition。
PFUさんよりお借りしている状態でしたが、発売を開始した事によりようやくWindowsでも使用できるようになったので、以前から少し疑問だった事を確かめてみました。
Cool Evernote Chair Made Of Cardboard / AhBook
知りたかったのは次の2点です。
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Evernote Editionのクライアントソフトで他のScanSnapは使えないというのは本当?
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スキャンしたデータはEvernoteだけにしか保存できないのか?
発売に先行して色んなニュースサイトなどでレビューを見かけましたが、なんとなく触れている記事もあったもののまだどれも完全版を使用した内容ではなく、このあたりが最終的にどうなっているのか今ひとつはっきりわかりませんでした。
ということで早速それらを確認です。
ScanSnap Evernote Editionのクライアントソフトで他のScanSnapを動かせない?
結論を先に書くとこれは事実でした。
といってもScanSnap Evernote Editionを使用しているPCで、他の(例えばS1100やSV600)などのScanSnap製品を使えない訳でありません。
ScanSnapのクライアントソフトといえばScanSnap Manager。
この機種の場合、ScanSnap Manager Evernote Editionというソフトがインストールされます。名前が長い。
そしてこのScanSnap Manager Evernote Editionでは、この機種以外を操作する事ができません。例えばS1100をPCに接続してScanSnap Manager Evernote Editionを立ち上げても認識されないのです。
今までのScanSnapシリーズでは、上位機種用のScanSnap Managerは下位互換がありました。例えばSV600用のScanSnap ManagerでS1100なども動かせたのです。
そしてこれらのScanSnap Managerは、新しいものをインストールすると常に上書きされていました。
だから今回もそうだと思っていましたが、実は違っていたのです。
道理でクライアントソフトをダウンロードするページのドメインからして別々だったわけです。
実際にやってみると、ScanSnap Manager Evernote Editionはこのように上書きされず、従来のScanSnap Managerとは別のソフトとしてインストールされます。
だからそれぞれのScanSnap Managerをこんな風に別々に立ち上げる事も可能です。
ScanSnap ManagerとScanSnap Manager Evernote Editionは共存するのです。
ScanSnap Manager Evernote Editionは確かにScanSnap Evernote Editionしか操作する事しかできません。でも他のScanSnapシリーズを使用するのであれば通常のScanSnap Managerを立ち上げればいいだけでした。
スキャンしたデータの保存先はEvernoteだけしかダメ?
基本的にこの機種でスキャンしたデータはすべてEvernoteへインポートされます。しかも自動に設定しておけばかなり賢く分類した上でノートに振り分けてくれます。
ただ通常のスキャナーとして考えた時にスキャン後のデータを加工したりする事は結構あるわけで、Evernoteだけでなく通常のフォルダにも保存されて欲しい時もあります。
それができるのか謎だったのですが、こちらも試してみると普通にできました。
ScanSnap Manager Evernote Editionを立ち上げて「設定」→「一般」。
「読み取ったデータをファイルで残す」にチェックを入れ、その下の欄にデータを保存したいフォルダを指定。
以降はそちらにスキャン後のデータが保存されます。
ただしこれでEvernoteにインポートされずにフォルダにのみ保存されるのかといえばそうではなく、Evernoteにインポートされて更にフォルダにも保存されるという仕様になっています。
とりあえずEvernoteにインポートというのは基本仕様のようです。
もしかしてEvernoteを立ち上げない状態でスキャンしてみたら指定したフォルダにだけ保存されるんじゃないか?と思って試してみましたが、それでも普通にEvernoteへインポートされました。
Evernoteのクライアントソフトを終了している状態であったとしても、この機種でスキャンすると自動でEvernoteが起動します。
確かにEvernnoteに特化したというだけあって、なかなかエッジの効き倒した製品です。
紙媒体をデータ化した場合はすべてEvernoteに送り込むという人は結構多いと思います。そういう点で考えれば、この仕様は何も考えなくても自動的にデータを片付けてくれるものであり、かなり活躍してくれるのではないでしょうか。
追記
クライアントソフトのバージョンアップにより「Evernoteに保存しない」という設定も可能になりました。