目次

第1章 なぜ、マインドマップ読書術なのか?
第2章 マインドマップとは何なのか
第3章 実際に、読書マップを作ってみよう!
第4章 Webook読者からいただいた読書マップを公開!
第5章 読書とメルマガで人生が劇的に変わった!

Webook of the Day」という書評メルマガを10年に渡って発行し続けている松山真之助氏の著作。

まったく同じ題名のマインドマップ本家トニー・ブザン氏によるマインドマップ読書術とは別物です。

当然ながら内容は全然違い、紹介されているマップの書き方は「マインドマップ」というより、どちらかといえば「放射状読書メモ」と呼んだほうがいいような感じ。
文中でも筆者は「読書マップ」と呼んでいますが、どう考えてもその呼び方の方がしっくりきます。
Amazonのレビューにも書かれていますがマインドマップを勉強しようと思って読むと、違和感を覚えるでしょう。

そもそもマインドマップはルールが多すぎるあまり身動きが取りづらく、読書メモとして利用するにはかなりの慣れと技術が必要。
むしろあまり向いていないと言えるのではないでしょうか。
あくまでルールを厳守するのならという前提の場合には。

そう考えると、「読書メモをとる」という目的からすれば、本来のマインドマップの作法から多少離れたとしても、この本の第3章に書かれているような独自の読書マップの作成方法が、一番合っていると思います。

どんなに良い本であっても、読んでしばらくすれば頭から薄れていきます。
だから繰り返し頭に染み込むまで同じ本を読むということは大事なのでしょうが、なんとなく概要を思い出したい時には、一覧性の高いメモ書きがあれば非常に便利。
そこで単なる殴り書きのメモか、この本で紹介されているようなマップ形式のメモか、もしくは箇条書きのメモを選ぶか、これについてはそれぞれの好みです。

その中のひとつにこんな事例もあるんだな、という意味では読んでみて損はない1冊だと思います。

読書メモ法の中での1つの提案ですね。
マップの書き方うんぬんよりも、筆者が本の中で訴えている「本を読むからにはアウトプットをしろ」、「その為の手段としてマップ形式でまとめる方法が便利だよ」という事こそが実はこの本から得るべきものなのかも知れません。