Firebugのメイン開発者、開発チームから脱退
Firefoxの人気拡張機能であるFirebugのメイン開発者John J Barton氏がGoogle Chromeの開発チームに加入することになったそうです。
元ネタ→「Firebug」のリードプログラマー、グーグルに移籍
これにより、John J Barton氏は「今後Firebugの開発に定期的に関わる事はできなくなる」という旨をFirebugの開発者向けメーリングリストへ投稿しました。
FirebugはWEB開発者にとっては必須のツールと言われ、かなり多くの人が利用しています。「これがなければ仕事にならない」とまで言われるほどの高機能なアドオン。John J Barton氏は今までIBMの支援を受けて開発に携わっていましたが、今回そのサポートの継続が打ち切られた事によりこのような事態になってしまったようです。
もちろんたった一人で開発をしてきた訳ではないので、これでいきなりFirebugが終了という話ではありませんが、主要開発者が抜ける事により、今後はあまり明るい見通しにはならないと思われます。
その反面、今後はグーグルの開発チームに加入するということなので、GoogleChromeのデベロッパーツールが今以上に強化されるという期待が生まれます。最近ではChromeをメインブラウザにする人もかなり増えているので(特にWEB関係の仕事をしている人の中で)、むしろこっちの方が望まれているのかもしれません。
Googleツールバー今後Firefoxには対応せず
こちらもすでに色んな方のブログやニュースサイトで取り上げられています。
→Firefox版「Google ツールバー」は「Firefox 5」以降には対応せず、Googleが発表
Firefox5に未対応なアドオンとしてこのGoogleツールバーの名前はよくあがっており、Googleにしては珍しく対応に時間がかかっているなと思っていましたが、v5.0以降には対応しない事が正式に発表されました。
元ネタ→Firefox版「Google ツールバー」は「Firefox 5」以降には対応せず、Googleが発表
その理由としては、以下のように述べられています。
これまで本ツールバーに追加されてきた機能の多くは、今日の「Firefox」には標準搭載されるようになったとしており、“Webブラウザーに足りない機能を補う”という本来の役割を終えたというのが、今回の発表の表向きの理由であるようだ。
「表向きの理由」と書かれているように、この件については色々と他の理由も考えられます。
そもそもGoogle自身がChromeというブラウザを開発しているのに、同時に他社のブラウザに技術提供しているという状態が少し不自然でありました。今後は打倒Firefox路線でChromeの開発に本腰をいれていくのでしょう。
ちなみに今までGoogleツールバーが持っていた機能について、代替えのアドオンの案内がヘルプページに掲載されています。
→Firefox 5 以降のバージョンではツールバーをご利用いただけなくなりました
上記ページでおおよそ代替えアドオンを探せますが、いかにもGoogleらしい不親切でわかりづらい案内ページです。いつものことですが。
でもある程度探すための目安にはなります。
掲載されていないのは、ページランクを表示してくれるPageRank Clientぐらいでしょうか。
今はグーグルページランクにほとんどSEO上の意味がないので、この機能は必要ないとも言えますが、あればあったでつい眺めてみたくなるのでインストールしてみるのもいいでしょう。
その他諸々、探せば代替えアドオンやGreasemonkeyスクリプトはいくらでもあります。いずれにしても以上の2点などから、もうFirefoxがブラウザ市場においてかつて程の主要な存在ではなくなってきている現状が見てとれます。