あちこちでサーバーをいくつか借りていますが、最もよく使っているのがネットオウル系のミニバードとファイアバードです。
どちらも低価格ながらエックスサーバーとほぼ同等スペックで、それなりのPV数のあるWordPressもサクサク動くかなり便利なサーバー。
ちなみに上記ふたつ以外にもう一つ上位のサーバーのクローバーがあります。
Bulgaria PHP Conference 2015 / bgphp
さて本日、これらのサーバーでこのたびPHPの最新バージョンであるPHP7が使えるようになったとのメールがきていました。
PHP7はPHP5に比べてメモリ使用量が大幅に改善され、また実行速度も2倍以上になったと評判のバージョンです。現時点(2016年1月)で最新バージョン。
昨年2015年の12月に国内では一番はやくエックスサーバーで導入され、結構話題にはなっていましたが、今回やっとミニバードやファイアバードでも使えるようになったという次第です。
静的サイトでPHPはあまり関係ありませんが、WordPressを動かすには必ず必要なものです。そしてその実行速度は表示スピードにも影響を与えます。
そこでさっそく、いくつかのネットオウル系のサーバーで運用しているWordPressサイトにおいてPHPのバージョン変更を行ってみました。
ミニバードでPHP7に変更
まずはミニバードにログイン。
管理画面に入りサーバー管理ツール(コントロールパネル)を表示。
左側のメニューの中で「PHPバージョン設定」をクリック。
このサーバーで運営しているドメインの中からPHPのバージョンを変更したいドメインを選びます。このようにドメイン単位でPHP5やPHP7を使い分けることが可能です。
今、選択したドメインは現在のところPHP5.6.15環境でWordPressを運用していますので、
これをPHP7に変更。
そして右隣にある「PHPバージョン設定」ボタンをクリック。
確認画面で「確定」をクリック。
これで変更終了。
とりあえず今のところPHP7環境下でWordPressテーマ・プラグインともになんのトラブルもなし。
ファイアバードでPHP7に変更
続いて現在このブログも運用しているファイアバード。
ミニバードと同じくネットオウルグループのサーバーなので操作は同じです。
管理画面からサーバー管理ツール(コントロールパネル)を表示。
左側にメニューから「PHPバージョン設定」をクリック。
運用しているドメインの中からPHPのバージョンを変更したいドメインを選択します。
バージョン設定でPHP7を選択。
そして右側の「PHPバージョン設定」をクリック。
確定。
変更終了。
Exec-PHPがPHP7環境下では動かない
なおファイアバードでは、PHP7に変更したあと一度エラーになってWordPressが表示されなくなってしまいました。
原因は古いプラグインのExec-PHP。
以前から何かと議論の的になるプラグインです。
おかげであまりその使用をお勧めはできません。
ただ今回試しにPHP7に変更してみたサイトでは、インストールと有効化していたことを忘れていたくらい使っていないプラグインだったので、これを機に削除。
そもそもなんで有効化していたのやら。
Exec-PHPを削除後、無事PHP7環境でもWordPressが表示されるようになりました。
iCLUSTA+はまだPHP5.5まで
ちなみにネットオウルとは全く関係ありませんが、別で借りているGMOクラウドのレンタルサーバーiCLUSTA+では、まだPHP5.5.26固定です。
→iCLUSTAシリーズのサーバーのスペックを教えてください。
2016年の6月にようやくPHP5.6にバージョンアップするそうです。
→iCLUSTAシリーズPHP5.3から5.5へのバージョンアップについて | レンタルサーバーならGMOクラウド iCLUSTA+(旧アイル|isle)
おかげでWordPressプラグインのZenCache Proの最新版は6月になるまで使えないという事態。
(ZenCache ProはPHP5.6以上で稼働)
相変わらず微妙なサーバー。
PHP7に変更して
さて、PHP5よりも実行速度が2倍以上という触れ込みのPHP7。
実際入れ替えてみてどうだという話なのですが、体感としては言われてみれば少しはやくなっているのかな?と感じるくらい。
GTmetrixとかでわざわざ数値を測定したりはしませんが(あの手の測定サイトの数値よりは体感を信用します)、WordPressの表示速度がそう大きく変わったという印象はないです。
ただ現在公式サポート中のPHP5.6もいずれはサポートが切れるわけであり、どうせいつかはPHP7xに移行していくので、そうであれば早いうちにその環境に慣れておいたほうがいいと思います。
もちろん使用中のWordPressのテーマやプラグインで不具合がでない限りは。