どうも最近、Firefoxが初期設定でAdobe Flashをブロックする設定に変更したり、FacebookのCSOが「AdobeはFlash終了を宣言すべき」と発言したりとAdobe Systemsに対する風当たりがきつくなってきています。

元々Adobe Flashにはずっと脆弱性の問題があり、もうそろそろブラウザも対応を控えるべきではないかという意見が増える傾向にありました。
そのうち本当に使われなくなる時期がくるのかもしれません。

Wreckage
Wreckage / Moyan_Brenn

さて今回はそのAdobe Flash playerに関する話。

ずっとメインブラウザとしてSleipnir 4 for Windowsを使っていますが、7/13くらいからSleipnirでいくつかのサイトを閲覧しているとこのような案内が表示されるようになりました。

Adobe Flash Playerのバージョンが古いためブロックされました。
【プラグインを更新する】【今回は実行する】

「今回は実行する」をクリックすれば一時的にこの表示は消えますが、当然しばらくするとまたでてくるようになります。
面倒だったので少し放置していましたが、ほっておいてなくなるものでもないので対処してみることにしました。

以下、いろいろやってみて解決するまでの覚え書きです。

普通にAdobe Flash Playerを最新版にしてみる

まず状況を確認するため、右上の「詳しく見る」をクリック。

「古いプラグイン」というタイトルの案内ページが表示されました。
古いプラグイン - Chrome ヘルプ
内容を読んでみると、「プラグインがセキュリティアップデートしたので更新しろ」ということらしいです。

一旦先ほどの画面に戻り、とりあえず「プラグインを更新する」をクリックしてみます。

飛んだ先の画面でも似たような感じで説明が載っていました。
「Adobe Flash のバージョンが古いためブロックされました」ということ。
それに続けて対処法も掲載されています。

ですが、ここに掲載されているのはあくまでGoogle Chromeでの操作方法。
そもそもSleipnirには「右上の Chrome メニュー」なるものが存在しません。

それはさておき、その下の説明を読んで状況を確認しておくと「Adobe Flash Player 18.0.0.194 以前のバージョンには脆弱性があるので既定でブロックされるようになった」ということだそうです。

ということなので、今使っているSleipnirのAdobe Flash Playerプラグインのバージョンを確認してみます。ちなみにこの記事の時のSleipnirはver4.4.4000。

なお、後述するPPAPI版Adobe Flash PlayerはSleipnir4.3.12より後のverでないと利用することができないため、それ以前のverのSleipnirを使用している場合は今回の問題を解決できないことになります。

それではSleipnirにインストールされているFlash Playerプラグインのバージョンを確認。
アドレスバーに「 chrome://plugins/ 」と入力。

これでプラグインの管理画面が表示されます。

下にスクロールしていきます。
Adobe Flash Playerプラグインが「PPAPI」と「NPAPI」の二つインストールされていて、下にある「NPAPI」のバージョンが18.0.0.194になっていました。

「18.0.0.194 以前はブロックする」となっていたので、おそらくこれが原因でAdobe Flashがブロックされたのじゃないかと推測。
ご丁寧にその横に「重要なセキュリティアップデートをダウンロードする」というリンクが貼られていますのでこれをクリックしてみます。

さっき見た画面に飛ばされました。
どうやらこれでは駄目みたいです。

これ、なんのためのリンクなんでしょう?
紛らわしいにもほどがあります。

でも多分Adobe Flash Playerプラグインの最新のものを普通にインストールすれば大丈夫ではないかと思います。ただ念のため情報を検索。
2ちゃんのSleipnirスレにて以下の回答を発見。

ちょっと抜き出します。

解決した

一旦Chorme:PluginsでNPAPIとPPAPIの両方無効してブラウザ閉じてからインストしたらバージョン上がった
そのあとPPAPIだけ有効にしたらFlashの警告ブロック無くなった

ここは素直に書かれていた通りにやってみましょう。
まずアドレスバーに「 chrome://plugins/ 」を入力しプラグイン画面を表示。
ここまでは上に書いたのと同じ。

PPAPI版とNPAPI版のAdobe Flash Playerを両方無効にします。

この状態でAdobe Flash Playerのダウンロード画面へ行き最新バージョンをダウンロード(Sleipnirでアクセスしてダウンロード)。
この時点での最新バージョンは18.0.0.209でした。
Adobe Flash Player ダウンロード

なお、「Adobe Flash Playerはすでにインストールされていますが無効になっています。」といった案内が書かれていますが、このあたりはあまり気にせず無視でいいです。

ちなみにMcAfeeのオプションはチェックを外しておいたほうがいいと思います。
余計なものをインストールすると面倒なので。

インストーラーのダウンロードが終了すれば、ここで一旦Sleipnirを閉じます。

Sleipnirを閉じた状態でダウンロードしてきたFlash Playerのインストーラーをダブルクリックで実行。

しばらく待ちます。

インストールが終了すればSleipnirを立ち上げ。
環境(既定のブラウザにしている場合など)によっては勝手に立ち上がると思います。

またアドレスバーに「 chrome://plugins/ 」を打ち込んでプラグイン管理画面を表示。するとNPAPI版Flash Playerのバージョンが18.0.0.209へアップデートしていました。

続いて両方とも有効にします。

これでもう「Adobe Flash Playerのバージョンが古いためブロックされました」という表示はでないはずです。

と思ったら普通に表示されました。

だめだったみたいです。

今度はPPAPI版のAdobe Flashをインストールしてみる

多分さっきのやり方ではNPAPI版のAdobe FlashがバージョンアップされたのにPPAPI版がそのままなのが原因ではないかと推測。

今度はPPAPI版のAdobe Flashをインストールしてみます。
まずはさっきと同じく「 chrome://plugins/ 」から両方のFlah Playerを無効に。

そして再びAdobe Flash Playerのダウンロードページへ。
Adobe Flash Player ダウンロード

今度は「別のコンピュータのFlash Playerが必要な場合」をクリック。

OSはWindows7環境なので「Windows7/Vista/XP/2008/2003」を選択。その下の欄で「FP 18 for Opera and Chromium - PPAPI」を選びます。

例によってMcAfeeのオプションを外しダウンロード。

念の為Sleipnirを閉じてから、今ダウンロードしたインストーラーを実行。

インストール後Sleipnirのプラグイン画面を見るとPPAPI版のFlah Playerがちゃんと18.0.0.209になっているのがわかります。
再びPPAPIとNPAPIの両方ともFlash Playerを「有効にする」。

これでようやく「Adobe Flash Playerのバージョンが古いためブロックされました」という表示がなくなりました。

もしかしたら最初からPPAPI版のFlash Playerを最新版に更新していればそれだけで解決していたのかもしれません。
よくわかりませんがこれで無事Sleipnir4が普通に使えるようになったので良しとしておきます。

そういえば以前からFenrirのDeveloper's BlogでもPPAPI版Flashの導入を案内してたな、なんてことを思い出したり。