楽天Kobo Gloを購入してから数ヶ月ほど経ちましたので、使用してみての感想などをダラダラと書いてみたいと思います。

やっぱり軽い

これまではNEXUS7にkoboアプリをインストールして電子書籍を読んでいたのですが、寝っ転がった体勢で読んでいた時によく感じていたのが、重いという事です。

Nexus7(2012)の場合、重さは公称340g。
これにカバーを装着しているともっと重くなります。
実際に横になった姿勢で長時間片手でホールドしていると、ひしひしとその重さがのしかかってきます。ずっと持ってると手がしんどい。

これに対し、楽天Kobo gloは公称185g。
部屋でつかう時はケースも何も付けていませんので最低限この重さ。
Nexus7の約半分ほどなので、違うなんていうレベルではありません。

とにかく軽く感じます。
寝転んで本を読むには最適。

一工夫でバッテリー持ちが良くなる

E-ink端末は一般的な液晶タブレットに比べてバッテリー持ちがかなりいいです。
スマホとガラケーの電池持ちの差のようなもの。

ちなみにkobo gloの販売ページではフル充電で約一ヶ月持つとされています。

ただしそれは

* Wi-Fi接続オフ時に、テキストベースのEPUBファイルを約1分/1ページで1日30分読書した場合の理論値です。実際の充電池持続時間は使用環境や機器の設定状態によって異なります。

このような条件下での話。

1日30分、本を読んだだけの場合の理論値。
あまり現実的ではありません。この辺はさすが楽天っぽい。

Koboを使用していて最もバッテリーを消費するのはダウンロードや同期などWi-Fi通信をしている時です。

最初はよくわからず初期設定のままで使用していた事もあり、思ったよりバッテリーの減りがはやいなという印象でした。ただ色々調べてみると、どうやら設定次第でバッテリー持ちがかなり変わるらしい。

まずは自動で同期をしないようにしてみました。
続いてWi-Fiを常に切断し、本を購入した時のみダウンロード用に接続するといった形に扱いを変更。
これでずいぶん電池持ちがよくなりました。

さすがに1ヶ月持つかどうかわかりません。というかそれは無理。
でも少なくともスマホやタブレット端末で電子書籍を読むことに比べれば、バッテリーの残量を気にする必要がないほど長持ちするレベル。
十分です。

Micro SDカードはそれなりにいいものを買った方がいい

kobo gloはMicro SDカードを挿入する事でストレージを増やす事ができます。
※内蔵のSDカードを換装する事で記憶容量を増やす事も可能ですが、メーカー保証外になってしまう為ここではその方法については扱いません。

増設できるMicro SDカードの最大容量は32GB。
小説のようにほぼ文字だけの電子書籍であれば1冊あたり容量数KBという大きさなので、数万冊という単位で持ち運びが可能。漫画でもせいぜい数十MBくらいの大きさですからこちらもかなりの冊数を収納する事ができます。

どうせ後から必ず欲しくなるのでKobo glo購入時点で一緒にMicroSDカードも手に入れておいた方がいいのですが、Amazonや楽天などで検索をかけてみるとMicroSDカードにはたくさんの種類がありどれを買えばいいのかわからなくなるくらいです。

容量が同じSDカードなのに、相当安い物からそこそこするものまで値段もピンキリ。

ここでのおすすめはMicro SDカードはそこそこ良い物を買っていた方がいいという事です。

あまり安いSDカードを使うとKobo glo全体の動きが遅くなったり場合によってはフリーズが多発するような現象が起きます。もっと怖いのは当然データが急に消失してしまう事。

高いSDカードを使っていればデータが急に飛んでしまうのを防げるのかといわれればそうではありませんが(どんな高いストレージでもデータが消失する時は消失します。)、少なくともトラブルにある確率は少なくなります。

だからといって上を見るとものすごく高価なSDカードがあったりします。
例えばこれなど↓この記事を書いている時点で1万円弱。glo本体よりも高い。

何もここまでのものを購入しなくてもいいです。
それなりに品質がよく、koboとの相性のいいものでClass6かClass10くらいのSDカードであれば十分。

比較的評判が良くて安価なのは東芝製のもの。
でもガワが東芝製なのに中身は違うといった偽物も出回っていたりして選ぶのもなかなか大変です。
ですので結論としては、「あまり安すぎるものは避ける」くらいの話にで十分でしょう。とりあえずバックアップをまめにしておくに越した事はありません。

ちなみに自分はこれを使っています。

選んだ理由はなんとなくAmazonで評判が良かったから。
今のところ使用していて何の問題もありません。

割引クーポンは縮小されている

元々Kindleに比べて楽天koboの勝っている部分として「割引クーポン」の存在がありました。かつては50%オフのクーポンなどがそこかしこにゴロゴロ配布されており、koboアプリを利用していると送られてくるクーポンも最低で35%オフといった状況。

当時は35%オフのクーポンなんてあんまり安くならないから使わない、なんて事を平気で行っていたくらいです。しかし時は流れその状況は変化しています。
楽天が今後はクーポンの割引を押さえていく方針へと変換し、現在では20%オフから25%オフくらいのものしか配布されなくなっています。

たまに特定の書籍だけ50%引きでセールなどをやっていますが、正直セールをしていなければ買わないような本ばかり。

しかも何故かストアに行けば何回でも使える25%offクーポンが無条件で配布されている中、「誕生日月プレゼントです」といって1回しか使えない20%offクーポンを送ってきたりと、相変わらず楽天らしい意味のわからない案内が目に付きます。

いずれにしても一時ほど楽天koboで電子書籍を購入した方が安いという事はなくなっています。Kindleに比べて楽天koboの方が扱っている電子書籍の数が少ないので、今までは値段の安さが唯一のセールスポイントといってもいいくらいだったのですが、それすらも揺らいでいるような状態です。

手の脂や指紋汚れはiコロコロで掃除

Nexus7などの液晶タブレットやその他スマホなどを使っていて、放置しておくと不快になるのは手の脂や指紋などの跡です。これはKobo gloでも同じ。
E-ink端末ではあまり指紋などがつかないようなイメージがありましたが、実際使っているとそんなわけはありません。

kobo gloのブラックの場合、滑りにくいマット素材のような外枠になっているので、しばらく使っていると手の脂などで白っぽい汚れが目立つようになります。

皮脂汚れなどは拭き取ってしまいたいところですが、素材が素材なだけにE-inkの画面も含めKobo glo全般をウェットティッシュなどで拭いてもいいのかどうかわかりません。液晶画面ならば何も考えずに拭いてしまえばいいのですけれども。

そこで結構活躍するのがモバイル機器に必須ともいえるiCOLOCOLO

暇なときにiコロコロでKobo gloを撫で回しておけば問題なく皮脂汚れは除去できます。ただしgloの場合Kobo Auraと違ってフラットパネルではありませんので外枠と画面に段差があります。

この段差の隙間部分については、iコロコロの粘着面が届かないのでそこを掃除したい時は適当なクリーニングクロスなどで拭き取る必要があります。

でも背面部分はiコロコロで十分。
特にgloの黒は白い汚れが目立ってしまいますのでちょこちょこ手入れをしておくと気持ちよく使用できます。

フロントライトが便利

Kobo touchやKobo miniになくてglo以降のシリーズに搭載されているのが内蔵フロントライトです。Sony Readerを使っていた時もライトは搭載されておらず、別になくても支障は感じていなかったのですが、やはりあればあったで非常に便利。

明るさは調整できる上、液晶のライトと違って光がこちらへ向かってくるわけではありませんのでスマホ画面で電子書籍を読むより目も疲れにくいです。

ちょっと暗いところで読むときや寝る前の明かりを消してからなど、本を読めるシチュエーションが広がります。

上部にあるON/OFFボタンで操作します。

カスタムできるけれどもしばらくは様子見

Kobo Touchと同じようにgloもカスタムROMを利用してAndroid化する事が可能です。
Android化してしまえばKindleアプリをインストールして、楽天kobo gloでKindle書籍を読む、という事も可能になります。理屈の上では。

ただ情報を集めてみるとなかなかすんなり動いてくれるわけではなさそうで、今のところ労力に見合った結果がでそうにありません。

そのため当分はkobo gloをカスタマイズせずそのまま使用する事にします。

使ってみての感想はだいたいこんなところ。
Kindle Paperwhiteをもっていないので使い比べてどうという話は書けませんが、kobo gloには満足しています。

おかげでいつか日本でも発売されるかもしれないKobo Aura H2Oが気になって仕方がないくらいです。
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