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2013-09-07

非破壊自炊可能スキャナーSV600の登場で図書館の本が自炊されまくるとか書籍流通に混乱が起きるとか言われていたが実際は?

非接触型のスキャナーScanSnap SV600が7月に発売されてから2ヶ月ほどが経ちます。こちらの機種は卓上スタンド型となっており、見開きの本がそのままスキャンできる為、裁断不要の非破壊自炊が可能なスキャナーとしてよく紹介されています。

PFU ScanSnap SV600 025
PFU ScanSnap SV600 025 / TAKA@P.P.R.S

自炊とは

電子書籍に関する自炊(じすい)とは、自ら所有する書籍や雑誌を イメージスキャナ等を使ってデジタルデータに変換する行為(デジタイズ)を指す俗語[1]。デジタル化(スキャン)の効率化のために、書籍や雑誌を裁断機やホットプレート、アイロン等で分解する行為までを含む。

自炊 (電子書籍) – Wikipedia

図書館の本ってそもそも勝手にスキャンしていいの?

この機種により、書籍の形を完全に残したままの自炊が可能になってしまうということで「購入した本をそのまま自炊し、すぐに中古書店に売る」・「図書館や書籍レンタルサービスなどを利用した違法な自炊が増える」といった見解が発売前からちらほらネット上で散見されていました。

ちなみに図書館の本は一定の条件を満たさなければコピーできないのが通常です。(著作権法31条。)

ただし著作権法30条「私的使用のための複製」の解釈により自宅でスキャンする場合などは(現在は暫定措置によりコンビニのコピー機でもOK)今のところ合法とされています。

そういった意味では、図書館の本をスキャンする事に対して時々「違法自炊」なんて言葉が使われたりしていますが、その言葉自体間違いだったりします。
今のところ違法ではないんですよね、細かい話ですが。

なおコピーやスキャンしたもの(電子データ)は「私的使用の範囲」でしか使用することができず、他人に譲渡や売買などすると著作権法違反となります。

危惧されたように書籍の流通に影響しているのか

少しでも自分で書籍の自炊をした事がある人ならわかると思いますが、この機種は大量の本の自炊などには向いていません。
単純にそれが目的なら、裁断してiX500などで自炊する方がはるかに簡単。

例えば1500円ほどの本を買ってきて、それなりに時間をかけて自炊して売ったところで数百円になる程度。
ある程度用途が限られるこういった機種をそれなりの金額を出して購入するような層は、そもそもそういった行為はしないでしょう。最初から電子書籍を購入した方が手間暇から考えても安上がり。

業者さんがレンタルスペースで貸し出すくらいなら用途として考えつきますが、それも従来の自炊に比べると効率が悪すぎます。

あまり品行の良くない方のの自炊代行業者が使用するのではないかという心配?がありますが、もし仮にSV600で非破壊自炊を行うのであれば、1冊あたりに費やす時間を考えると1冊100円程度の金額では到底営業していく事はできません。

なんとなくぱっと思いつくような「よろしくない使われ方」についてはさほど心配する必要はないような気がします。現実問題として、発売以前に何故か大げさに心配されていた「書籍流通に大混乱」とか「今後の本の流通に関わる問題」といったような事態は2ヶ月経過した今のところ起こっていません。

なんででしょうね?

もしかしたらこの2ヶ月の間、自分の知らないところで世の中の書籍の売り上げに大きな影響があったのでしょうか。もしあったとしたらすいません。
情報不足です。

もちろんあくまで現時点での話であって、もっと時間が経過した先々どうなるかはわかりませんが。

というより、SV600による自炊自体は確かに可能であるものの、そもそもこの機種がその用途と対象が一般的な自炊とは違うものであると考えるべき。
従来のスキャナーとは根本的に目指しているものが違う存在なのではないかと思います。

こういった用途↓に使用するのが本来の理想なのかも

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