長らく使い続けているメーラーのThunderbirdがつい先日ver31へとアップデートしていました。そういえばver24くらいから放置していたなと思って何も考えずアップデートを適用。するとなんだか変な事になってしまったのでその時の解決策をメモです。

環境は、OS: Windows7。
Thunderbirdはポータブル版を使用しています。

Win版Thunderbird31でメニュー項目やフォルダペインなどが見えなくなった

さて、何が起きたかという話。
Thunderbirdを31にして立ち上げてみるとこんな感じになっていました。

受信フォルダのテキストは読めるのですが、それ以外の項目(左側のフォルダペインやメッセージリスト、各種メニューなど)がすべて黒塗りのような状態になってテキストが読めません。

何故か一部メニュー項目がちゃんと表示されるところもありますが、

全く表示されないところも。

どちらにしてもこれではメーラーとして全く使えません。

アドオンを無効にして再起動してみる

一瞬何が起こったのかわかりませんでしたが、とりあえず原因を探る為アドオンを無効にしてセーフモードでThunderbirdを再起動してみました。

再起動します。

すると何とか普通にテキスト部分が表示されるようになりました。

しかし当然ですが、アドオンも何もかも無効になっているのでこのままでは使用できません。この時点ではどれかアドオンが原因なのかな?と考えていたので、一旦セーフモードを解除して通常の状態でThunderbirdを再起動し、手動でアドオンを一つづつ無効にしていきました。

ところが手動で全部のアドオンを無効にしてみても、項目黒塗り状態は解消されません。どうやらアドオンが原因ではない様子。

本来はここで新しいプロファイルを作成してさらに検証していくのですが、それは結構面倒だったので別のアプローチを考える事にしました。
(というかこの時点で少しググってみたところ、Thunderbird31でプロファイルを作成しなおしてもトラブルが解消しないという情報がちらほら散見されていたので。)

テーマをIgnore Aeroにしたら少しましになった

次に思いついたのはテーマが何か悪さをしているのではないかという事。
ちなみに普段はThunderbirdのテーマをApple Silverにしていました。

まずはこれをデフォルトのテーマに戻してみます。
結果は変わらず。

続いてIgnore Aeroに変更。
するとテキスト部分の黒塗りがなくなり、フォントもちゃんと表示されるようになりました。

別にこれでもいいかと思っていたのですが、メニュー項目を見ていくとIgnore Aeroを使用していてもやはり黒背景になったままの部分が残されていました。

これでは使えません。
この方法でも残念ながら解決には至らず。

ただこの段階で、エアロを切ってみるとそれなりに表示が戻っていた事もあり、何かフォントの描画関係の設定がThunderbird31から変更されているのではないか?と当たりをつけてみる事にしました。

解決策

情報収集の為それっぽいキーワードでググったり、ツイッターを検索してみたり。
するとなんだか非常に解決に結びつきそうなツイートを発見。

さっそく試してみました。

メニューの「オプション」→「詳細」→「一般」→「設定エディタ」

おなじみの「about:config」画面を開くわけです。
フォントが黒塗りになっていると「オプション」の項目がどこにあるか探すのが大変ですが、そのあたりは勘で。セーフモードでもできたような気がします。

警告画面が表示されるので「細心の注意を払って使用する」をクリック。

表示されたabout:config画面で「 gfx.direct2d.disabled 」を検索
「値」が「false」になっているはずです。

その後「gfx.direct2d.disabled」の列をダブルクリックして「値」を「true」に変更。

あとは画面をすべて閉じ、Thunderbird31を再起動。
これで無事元通りの表示となりました。
テーマApple Silverで問題なし。

検索してみるとMac OSX版のThunderbird31でもなにやらフォルダペインが表示されないなどの不具合が起きているらしく、Thunderbirdの今回のバージョンはなかなかピーキーなようです。

手元にMac環境がないので何の検証もできませんが、あちらもそのうち解決するでしょう。たぶん。