最近MicrosoftがOffice MobileのiOS版とAndroid版を公開したり、AppleがiWorkアプリを無料にしたりと、いわゆるOffice Suite系のアプリが激しくシェアを奪い合っています。

そんな中、今話題になっているのが昨年Googleに買収されたアプリのQuickOfficeです。今までProバージョンの2種類は有料でしたが、今回同等機能のアプリを新しく無料で公開、つまり無料化されました。

QuickOffice
QuickOffice / medithIT

QuickOffice Proを購入していた自分としては、今更無料になるのかという気がしないでもないですが(と言ってもセールの時に99円で購入したのでそうでもない)これまで使っていなかった人にしてみれば結構お得だと思います。

それだけでなく、今月9/26までにQuickofficeをインストールしてGoogleにログインすれば、Googleドライブのストレージ容量が2年間限定で10GB追加されるというボーナス付き。

ストレージの容量が追加されるといっても2年限定なので、正直そこまでお得とも言えませんが、でもQuickofficeが無料になるというだけでもありがたい話です。

従来のQuickoffice ProやQuickoffice Pro HDはあまり使えなくなる

上記の記事にから少し引用

Quickoffice ProとPro HDはiOS 7に完全には対応せず、いくつかの機能が動作しない場合がある。2014年3月31日以降、Quickoffice ProとQuickoffice Pro HDからすべてのクラウドストレージサービスは利用できなくなる

とのことなので、今までのQuickoffice Pro等は徐々に使えなくなって行く様子。

では有料で購入していた人に対する救済措置はという話ですが、これも上記の記事より引用しますと、

2013年6月17日以降にQuickoffice ProやPro HDを購入していた場合、Googleドライブストレージ50GBを無料で受け取る資格がある(ただし購入を証明する必要がある)

というような感じで、有料で購入していた人は条件が当てはまるならGoogleドライブのストレージ容量を無料で50GB貰える(これも期間限定なのでしょうか?)という措置が施されます。

ただし自分のように2013年6月17日より前にQuickoffice Proを購入していた場合は、特に何の救済もありません。このあたりいかにもGoogleらしいです。もし定価で購入していれば、もうちょっとここに余計な事を書いていたと思います。

いずれにしても、この際なので新しいQuickofficeに入れ替えてしまった方がいいですね。

そもそもQuickofficeは使えるアプリなのか

Google PlayでのQuickofficeのレビューを見ると、結構ひどい言われようをしています。

元々モバイル版のOffice Suiteはどれもあくまでモバイル用であり、PCで使うOfficeソフトほど自在に描画・動作してくれるわけではありません。

ただそれを差し置いても、個人的な感想ですが、Quickofficeはそこまで使えるアプリとは思えないところがあります。

例えばとあるWordファイルをスマホ端末で開いてみた場合。

左側がQuickoffice、右側がOfficeSuiteのプロ7というアプリ。

OfficeSuiteのプロ7 +(PDF&HD)
Mobile Systems, Inc.
価格:¥1,489  平均評価:4.3(20,948 件)

見るからにWordファイルの再現度が違うのがわかります。
Wordでこの状態なのでExcelではもっと差が生じます。

こういった事がある為、Quickofficeは正直なところインストールはしているものの全然使わないアプリの代表格でした。編集までの能力は求めないので、せめてOfficeアプリのビューワーとして使えるレベルには表示の再現能力を高めて欲しいところです。

GoogleがモバイルOfficeアプリの分野で、ある程度のシェアを狙っているなら、そこは大事な部分ではないかと。おそらくこれからGoogleドライブとの連携が強化されていくはずなので、このままではなんだかもったいないです。

でも無料なんでとりあえずもらっておきましょう。