かつて日本でCMSとして大人気だったMovable Typeですが、今ではすっかりWordPressにシェアを奪われてしまっているようです。
Movable Type 4.0 Beta / Jesse Gardner
参考になるかわかりませんが、Google Trendで地域を日本限定にした結果
なんだか圧倒的です。
海外ではあっさりとWordPressにシェアを奪われていたものの、何故か日本ではMovable Typeの方が人気があるという不思議な状態でしたが、ここ最近ではすっかり逆転しています。
再構築の問題であったり、プラグインの開発の問題であったりと、様々その理由はあるかと思いますが、おそらく大きな原因となっているのは商用利用する際のライセンス料。
【個人が私的に日記を書く】以外の用途で使用する場合は、Movable Typeを使用するのに63,000円~126,000円のライセンス料がかかります。
対するWordPressはもちろん無料。
さすがにこれではユーザーの増え方に格段の差がつきます。
そしてユーザーが増えれば増えるほどテンプレートやプラグインも充実。
さらにそれがWordPressユーザーを増やすという悪(好)循環。
そんな中、唯一日本だけがMovable Type人気があったので、Six Apart日本法人は最後の砦のような言われ方をしていましたが、現状ではそれもかなり厳しいようです。
無償で使用できるGPLライセンスのMvable TypeOSも存在しますが、とばっちりなのか今ひとつ知名度がありません。
ちなみにフォローする訳ではありませんが、Six Apart社のzenbackは素晴らしいブログパーツだと思います。
さて、そんなMovable Typeですが、先月5月25日に最新バージョンのMovable Type5.1が出荷されました。
そこで、実験的に1つだけMovable Typeで運営してるブログがありましたので、早速バージョンアップしてみました。(厳密に言えばMovable Typeではなく、MTOSを使用しています)
新しいディレクトリを作成するのでなければ、ただ単に上書きすればOK。
詳しくはこちらのページを参照して下さい。では実際に。
Movable Typeメジャーアップデートの手順
現在のバージョンが5.04なので、これを5.1にバージョンアップします。
※事前にMySQLのバックアップをしておくほうが安全です。
(1)MTOSの最新版入手
公式ページから最新バージョンのMTOSをダウンロードします。
デスクトップにでも保存して
解凍
ちなみに解凍ソフトはALZipがおすすめ(最近ライセンスを頂けたので)
(2)ファイルのアップロード
FTPクライアントソフトを使用して、上記手順で解凍されたファイルの中身を現在Movable typeのあるサーバーのディレクトリへ全てアップロードします。
大量なのでかなり時間がかかります。
ALFTPあたりを使っていれば、放置している間に終わります。
(3)アップデート作業
ファイルのアップロードが終わればmt.cgiにアクセスします。
もしドメイン直下にmtというフォルダを作成し、そこにMovable Typeファイルをアップロードしているのであれば
するとこのような画面が表示されますので
【Begin Upgrade】をクリック
ログイン画面が出ればユーザー名とパスワードを入力しサインイン
アップグレードが終わればこの画面になるので【Return to Movable Type】をクリック
ダッシュボード画面へと移ります。
これでバージョンアップは終了。
その後、再構築すれば通常通り表示されるようになります。