昨年ふとマウスをトラックボールのM570tに代えて以来、普通のマウスをほとんど使わなくなっていました。すっかりトラックボールに慣れてしまったせいか、たまに通常のマウスを使うとなんだか使いにくいと感じるくらいになっています。

ただM570tは一つしか所持していません。

現在のところパソコンは母艦としてDellのVostro1520、持ち運び用や集中して文章を書く用にレッツノートのCF-N8を使い分けているような状態です。
その為、ひとつのM570tを必要に応じて付け替えるという作業を行っていました。

USB端子を挿すだけなので1台のマウスを使い回すのはそこまで大変な作業ではありませんが、毎回それをやっているとさすがに面倒になってきます。

そこでそれぞれのパソコン毎にマウスを使い分けようと、トラックボールマウスをもう1台購入する事にしました。

最初はもう1台も同じM570tを購入しようかと思っていたのですが、結局二つ目として購入したのはエレコムのワイヤレストラックボールマウス、M-XT1DRBKです。

二台目もM570tにしなかったのは、わりと至近距離で2台のパソコンを使う事もあるので無線の干渉とかあるかもしれないと思った事と、昨年からの円安その他の要因によりM570tが異常に値上がりしていたからというのが原因。

昨年購入した時は3600円ほどだったM570tが今では5000円近くまで値上がりしています。それに対してM-XT1DRBKは販売当初こそ割高感のある値段でしたが、現在では3000円代かタイミングによってはそれをさらに割り込むくらいの価格で落ち着いています。

アマゾンのレビューを見ると、M570と比較して賛否両論といった感じでしたが、マイナス意見もおおむね許容できる範囲だったので購入決定。
以下、しばらく使ってみての感想です。

操作感は悪くない

発売初期に購入された人のレビューでは、ボールに関する不満の声が多くありました。例えばボールの反応が悪い、ポインタが飛ぶ、動き始めにポインタが反応しないなど。

ただロットの問題なのか単純に当たり外れがあるのか、2015/3に購入した個体についてはしばらく使っていても特に問題を感じる事はありません。
元々M570tを持っている事もあり、何かあった時はボールを入れ替えようとも考えていましたが、今のところその必要性もなさそうです。

使い始めの時はポインタのスピードが調整されておらず、デフォルトのままでは慣れたM570tに比べて早すぎたり逆に遅すぎたりしますが、これはWindowsの設定を変えるかエレコムが配布しているユーティリティソフトのエレコム マウスアシスタントを使用する事で変更が可能。

実際に使いながらちょっとずつ調整していくと、そのうちしっくりくるスピードになじんできます。

大きさについて。
見比べてみるとあまりわからないかもしれませんが、M-XT1DRBKのほうが若干M570tより小さくなっています。

その為、M570tと同じような感覚で握りこんでいるとちょっと違和感があるかもしれません。しかし大きさが違う事を理解してしまえばおのずと手の置き方も変わってくるので、違和感は自然と消えます。

問題はボタンの割り当てが自由にできないこと

M570tには拡張ボタンが2つあります。

デフォルトではこのボタンへ「戻る・進む」の機能が割り当てられていますが、ユーティリティーソフトのSetPointを使用することで好きな機能へ変更する事ができました。

自分の場合は、

  • 上のボタン → Home

  • 下のボタン → Ctrl+W

を割り当てて使用していました。

同じような感じでM-XT1DRBKにも、人差し指を伸ばした先に拡張ボタンが二つあります。

また小指側にもスイッチがあり、ここを押しながらポインタを動かすとポインタの速度を減速する事ができます。

減速スイッチに関しては多分使う事はなさそうなのでそのまま放置ですが、拡張ボタンの2つに関しては、できればM570tと同じような機能が欲しかったので、キー割り当てを変更する事にしました。

M-XT1DRBKは、上にも少し書きましたエレコムのマウスアシスタントというソフトでボタンの機能を変更する事が可能です。

ところがこのマウスアシスタント、ロジクールのセットポイントのように自由にホットキーなどを割り当てられると思っていたのですが、そうではありません。
実は拡張ボタンに割り当てられる機能は、最初から設定されている中から選ぶしかないのです。

そしてなんとも残念な事に、その用意されている機能の中には「Ctrl+W」も「Home」もありませんでした。
これではM570tと同じような機能を割り当てる事は不可能です。

なんとかならないかと思い、色々いじってみたりマウスアシスタント以外のソフトでキー割り当てを変更してみようと試してみましたが、結局何をしても駄目でした。

とはいえM570tの代わりになれそうな感じ

しばらく使ってみて。
M570tに馴染んでいると最初少しの間使いにくいかな?と思いますけれど、1時間くらい触っていれば慣れてしまってなんとも思わなくなってしまうくらいの違いでしかありません。

単純にトラックボールとして見た場合に、M570tの代わりとして十分に許容範囲です。問題ないレベル。

ロジクールの方の値段がまた変われば話は別ですが、現時点(2015/4)でM-XT1DRBKはほとんど3000円を切りそうな値段なので、とりあえず親指タイプのトラックボールマウスを使ってみたい、もしくは予備としてトラックボールマウスをもう一つ欲しい、なんていう場合にはお勧めです。

それからなんとなくなんですけれども、M570tに比べてM-XT1DRBKはマウスジェスチャーが使いやすい気がします。なんとなくミスが減ってくる感じ。
おそらくM570tとM-XT1DRBKではボールや全体の角度が違いますのでそれが影響しているのではないかと思っています。

上述した理由により拡張ボタンのカスタマイズがあまり自由ではないので、その分をマウスジェスチャーでカバーしていますが、M570tよりジェスチャーの失敗が少なくなっています。これはうれしい誤算。

個人的には、マウスアシスタントがもう少しカスタマイズできるものになって欲しいところですが。