書類や小物を発送するには様々な方法がありますが、よく使うのがレターパック(旧エクスパック)です。現在レターパックには360円のレターパックライトと510円のレターパックプラスの2種類あり、ライトはポストへそのまま投函、プラスは相手に押印をもらって対面手渡しと配達方法が違います。
両方とも重さは3kgまで、加えてレターパックライトには厚さ3cmまでという制限があります。
専用の封筒を購入すれば全国どこでも料金固定、速達扱いで郵便物を送る事ができるので仕事やそれ以外のプライベートでも何かと重宝しています。
さて、そんな便利なレターパックにもできる事とできない事があります。
例えば配達の日付指定。ゆうパックなどでは可能ですがレターパックでは「○月○日に配達」という指定ができません。
そして時間指定。ゆうパックなら「午前中」や「12時~14時」など届ける時間帯の指定ができますがレターパックではこちらも不可能です。
目次
レターパックプラスでたまに困る事
時間指定ができないので、レターパックは配達局に届いた時間帯に応じて随時持ち出されて配達される(速達扱いなので)という事になります。
通常郵便物は、
ポストに投函or窓口に差し出し→ 集荷→ 配送→ 配達局へ到着→ 持ち出して配達
という流れで配達されます。
その中で配達局へ到着するのは一体いつなのかという話ですが、それは集荷した時間帯によっておおよそ3つの時間帯に分けられ、
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1号便 8時頃に配達局へ到着 配達されるのは午前中~13時頃
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2号便 14時頃に配達局へ到着 配達されるのは14時頃~17時頃まで
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3号便 17時頃に配達局へ到着 配達されるのは17時~21時頃まで
というような区分になっているそうです。
ただ電話などで問い合わせた時は3号便に関しては説明されない事もあるので、もしかしたら局か郵送物の種類によって違うのかもしれません。
このあたり、自分は中の人ではないので詳細不明。
でも1号便と2号便についてはおおむね間違っていないと思います。
ちょっと困るのが、レターパックプラスのように対面で受け取りと押印が必要な場合に、追跡番号をみると明らかに午前中に配達されそうだけれども自分が2~30分外出する為その時間帯に来られると受け取れないような時。
この場合は宅急便やゆうパックと同じように不在通知を置いて一度持ち帰られる事になります。不在通知を見つけてすぐに連絡した場合でも、タイミングが悪ければ次に持ってきてもらえるのがかなり遅くなってしまう事があります。
なんでもない郵便物ならゆっくり待っていても構わないのですが、どうしても早い時間帯に必要な書類などが郵送物であった場合、ちょっと困った事になります。
そんなケースの対応方法としてひとつのやり方があります。
それは郵便局留めにするという方法。
差出人が郵便局留めを希望すればレターパックでも郵便局留めは可能
Letter Carrier Collecting Mail / Smithsonian Institution
まずレターパックを出す側(差出人)が郵便局留めにしたい場合。
これは簡単です。レターパックライト・プラス両方とも普通に可能です。
やり方は、レターパックの「お届け先」欄に相手先(受け取り人)の住所氏名を書いて、さらにその近くに「○○県○○市△△郵便局留」と記載。
これでその指定した郵便局に留め置いてもらえます。
ただし受け取り人宛てに郵便物が届いた案内などが行く事はありませんので、そろそろかなというタイミングで郵便局へ受け取りに向かう必要があります。
レターパックの場合は追跡サービスがあるので留め置きしてもらえる郵便局へ届いたかの確認は簡単です。
後は受け取り人が身分証明書と認め印(印鑑はなくてもよかったかも)を持って該当の郵便局へ行けば受け取る事が可能です。
※注 受取人の住所記載について
日本郵便公式の案内ページでは、受取人の住所の記載が必須となっていますが、送り先の住所が「○○県○○市△△郵便局留」+「氏名」のみでもおそらく届きます。
ただし受取人が郵便局に取りにいったとき、通常は身分証明書の住所・氏名と宛名に書かれた住所・氏名の一致をもって本人として受け取れますが、「○○県○○市△△郵便局留+氏名のみ」としている場合には、名前でしか本人であるかの照合ができません。
同姓同名の人に間違って持って行かれてしまう可能性があります。
ですので、受け取り人の住所もできる限り記載を推奨。
ただ住所を知られたくないから郵便局留めを使うという理由が一番多いように思うので、そのあたりは各自で判断。
さらに注 2017/4
「○○県○○市△△郵便局留+氏名のみ」だけでなく住所まで記載してしまうと手違いで郵便局留めにならず記載された住所地へ届いてしまうケースが何度もあり、苦情が結構あったため郵便局留めの場合は自宅等の住所の記載は不要でも構わないという運用に変更されているようです。
普通に発送したレターパックを後から受け取り人側で郵便局留めに変更する事はできるのか
上記は差出人があらかじめ郵便局留め扱いで発送しましたが、今度は「普通に発送されたレターパックを受け取り人側で後から郵便局留め」にできるかという話。
レターパックの宛先には受け取り人の住所氏名しか記載されていないという前提です。
実は以前にこれが必要な状況になりました。
その日の午前中にどうしても郵送物を受け取らなければならず、しかし午前中のうち30分ちょっとの間だけ外出しなければならなくなり、もしその時間帯に持ってこられると受け取れず持ち帰りになってしまいます。
その場合上述したように、不在通知を見てからすぐに再配達依頼をしても、タイミングが悪ければもう一度持ってきてもらえるのがかなり遅くなる可能性があります。その時の状況としては、再配達がお昼以降にもつれ込んだ場合少し支障がでるという事情がありました。
郵便物の種類はレターパックプラス。
レターパックライトは人がいなくても郵便受けに放り込んでくれるのでこの手の問題は起こりません。
前日に郵便局のサイトで追跡してみると、
→個別番号検索 - 日本郵便
次の日の一番の便で配達局へ到着する時間帯に発送されていたので、とりあえず配達を担当している局へ電話をしてみました。
まず最初に聞いてみたのは、明日の第1便で届く予定のレターパックを郵便局で留め置きしてもらえるのかという内容。
これに対する回答は「原則無理」。
それは、「差出し人が宛先を書いて発送したという事はその住所に届けるように希望しているわけであり、それを配達局側や受け取り側で勝手に変更するという事ができない」という理由によるものだそうです。
更に、そもそも差出人側で郵便局留めにしていないレターパックを受け取り人側で郵便局へ留めてもらうように届け先を変更できるのか聞いてみたところ、これも上記の理由により、「原則として無理」。
これだけ聞くとレターパックを後から郵便局留めにする事は不可能に思えます。
ただ文章では全く伝わらないでしょうけれども、電話でやりとりしている中で歯にはさかるといいますか微妙な空気を感じたのでもうちょっと聞き方を変えてみることにしました。
この場合の微妙な空気というのは、普段仕事柄役所とやりとりをする時に感じる「決まりはこうなっていて正式な手順はこうだから聞かれればそう答えるしかないけれども、実は別のこういうやり方をしてもOK。でもそれはこちらから聞かれもしない状態で提案するわけにもいかないのでうまく質問するか察して」というあの感じです。
それに加えて、昔まだレターパックではなかった時代、東京に送ったエクスパックをどうしても午前中に受け取りたいというお客様がおり、追跡番号を見ながら配達局へついたタイミングでその郵便局へ行き、郵便物を受け取れたという事がありました。
その時の経験から、たぶんレターパックも郵便局で直接受け取るやり方があるに違いないという勝手な確信があったからというのもあります。
そこからしばらく窓口の人に聞いてみてだいたいわかった事をまとめると
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原則として郵便物は宛先に書かれた住所に届けるものである
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ただし例えば今回のようにレターパックが配達局に「届いてまだ持ち出していない間」に、「直接郵便局へ取りに行くのでそのまま置いていて欲しい」という電話があった場合は、その希望を聞かないという事はない
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でも前日に「明日そこへ届くはずの郵便物を配達に持ち出さずに取り置きしておいて」という予約的な事はできない
という内容でした。
付け加えるならば、これはあくまでその局単位で融通を利かせてくれているだけなので、全国の郵便局でこの扱いであるというわけではありません。
ですので他の郵便局に聞いてみると違う回答がかえってくる可能性はあります。
よくYahoo知恵袋や教えてgooなどのネット上の質問サイトで「レターパックを受取人が郵便局に言って留め置きしてもらえるのか?」という質問に対し、回答ができる・できないの二つに割れている事がありますが、それはこういった事情により局によって対応方法や回答が分かれているのが原因のようです。