切手を貼り忘れて封筒やハガキを出した場合に、料金不足で手元に返ってくる時とそのまま相手に届いて料金も相手方に請求される時があります。
その違いは何故起きるのか調べてみました。

調べて見ましたというか、少し前にうっかりやらかしてしまい慌てて調べて対処したのでその覚え書きです。

Mail transportation_Yeachan
Mail transportation_Yeachan / nist6ss

切手を貼り忘れた郵便物に後から不足料金を支払う

すべての郵便物が差出人に戻ってくるなら問題ありません。
しかし相手に届いてしまい、受取り人に料金を請求されてしまうと少し困った事になります。

知人などに送った郵便物なら電話のひとつでもして謝れば大丈夫です。しかしこれが商売をしていてお客様宛の郵便物だったりすると、かなり深刻なトラブルを巻き起こします。

この事態はどうしても食い止めなければならないでしょう。
どうにか郵便物を回収して、後から不足分の料金を支払いたいところです。

以下、実際に体験した話に基づいて。

差出人の氏名と住所が書いているかどうか

料金不足の郵便物が差出人に戻るか受取人へ届くかどうかには、その間の処理においていくつか分岐点があります。

まず、発送した郵便物に差出人の名前と住所が書いているかどうか。
これが一つの分岐点になります。
当然ですが、差出人の住所や名前がわからなければ送り返されてくる事はありません。

差出人がわからない郵便物は宛先に送り届けられ、受取人に料金が請求されます

では差出人の住所と名前が書いていれば全部返送されるのかといえば、そうではなく、次は投函した郵便局やポストの管轄が分岐点となります。

発送したポスト・郵便局を集配する局の管轄によって扱いが変わる

差出人の住所と名前がちゃんと記載されている事が前提の話です。
この場合、発送したポスト・郵便局の集配を行う集配局の管轄によってこの後の流れが変わります。

差出人の住所と同じ集配の管轄内のポスト・郵便局で発送した場合

差出人の住所と同じ集配の管轄内のポストや郵便局で発送した場合は、切手の貼り忘れや料金の不足があれば差出人の元へ返送されてきます。

もう少し具体的に。

例えば、現在自分のいる大阪府松原市のポストや郵便局から郵便物の集荷と配送をしているのは松原郵便局です。
従って集配の管轄は松原郵便局となります。

この場合、松原市内のポストに封筒を投函したとします。
その封筒を取り集めているのは松原郵便局。同時に差出人の住所である松原市内への配達業務を行っているのも同じく松原郵便局です。

この場合、投函された郵便物の取り集めも配達も同じ局が行っているので、切手の貼り忘れなどがあった時には差出人の住所へ返送されます

差出人の住所と違う集配の管轄内のポスト・郵便局で発送した場合

今度は上記と少し条件が変わります。
差出人の住所は松原市。

ただし投函したのは隣の堺市北区にあるポストです。

堺市北区の郵便物の集配をしているのは堺金岡郵便局
従って投函した封筒は堺金岡郵便局に取り集められます。

しかし堺金岡郵便局は、差出人の住所である松原市内への配達は行っていません。管轄外です。

この場合、投函された封筒は切手を貼り忘れていても宛先へ運ばれてしまいます。そして料金は受取り人へ請求される事になります。

切手を貼らずに投函してしまった郵便物を回収・もしくは不足料金を後から支払うには

うっかり切手を貼り忘れて郵便物を発送したとします。
上述した分岐点に沿って考えて、差出人(つまり自分)へ返送されるようであれば待っておけば問題ありません。返送されてきます。

しかし差出人へ戻ってこず、受取り人へ料金を請求されてしまうケースの場合は相手に届く前に回収したほうがいいでしょう。
仕事絡みの郵送物などの場合、特に。

どうすればいいか?
切手を貼り忘れて投函してしまったような場合、集配を行っている郵便局へ電話をかけると、集荷した際に該当する郵便物を局内で取り置きしてもらえます。

この時、最寄りの郵便局やポストに近い郵便局に電話をしてもダメです。
そこが集配を行っていなければどうしようもないからです。
(でもどこに連絡すればいいかの案内はしてくれると思います。)

自分の投函したポストをどこの郵便局が集配しているかはこちらのサイトで検索する事ができます。もしくはそのポストの横に書いています。

電話をかけて、投函したポストの場所・時間帯・郵便物に記載された宛名や差出人の住所氏名などを伝えると対応してもらえます。

まだそのポストからの集配分がその局へ届いていない場合は、届いて郵便物が発見された時に電話で連絡してもらえます。
そのためにこちらの連絡先はちゃんと伝えておくこと。

あとは免許証等の身分証明書を持って留め置きしてもらっている該当の集配局へ向かえばOK。行った先で不足分の料金を払ってそのまま発送してもらう事もできますし、持ち帰る事も可能です。

実際にやらかしてしまった時は、この方法で対応してどうにか事なきを得ました。