フリーで使えるCMSには様々な種類がありますが、なんと言っても今一番人気があるのはWordPress。

世界一利用者の多いブログソフトウェアと言っても間違いではないでしょう。日本国内のみならず海外においても(むしろ海外の方が)相当のシェアを占めています。

当然利用者が多ければテーマやプラグインなども充実し、少し検索するだけでいくらでも手に入れる事が可能。

No Plugins Required
No Plugins Required / cogdogblog

中でもテーマの豊富さは特筆すべきであり、全世界で一体どれだけの数が存在するか誰もわからないくらいです。

しかも大多数のテーマは無料で入手可能。
海外に目を向けてみれば、有料でもおかしくないようなデザイン性の高いテーマがタダで溢れかえっています。

そんな状況ですから、ブログ界でもキュレーション(まとめ記事)流行の昨今、

  • ○○すぎるWordPress無料テーマ集△△選

  • 圧倒的に○○な無料テーマ△△選

  • 高品質で無料のWordPressテーマ△△

などのようなまとめ記事が食傷気味なレベルで氾濫している状況です。
確かにまとめ記事は必ずといっていいほど大量のアクセスを集められますので、書きたくなる理由もわからなくはありませんが。

しかし、海外のWordPressテーマを導入するには注意が必要です。
それは公式サイトで配布されているテーマ以外からダウンロードする場合、そのテーマには悪意のあるコードが仕込まれている可能性があるからです。

ざっと見てみたところ、海外の無料テーマに対してこういった危険性をきちんと警告した上でまとめている記事はあまり見かけません。単に自分が見れていないだけかも知れませんが。多分かちびと.netさんぐらいではないでしょうか?ちゃんと注意書きしているのは。

使用しているテーマをスキャンしてくれるプラグインAntiVirus

ではそういった素性不明の海外テーマを使用する時はどうすればいいのか?簡潔に言えば、テーマファイルに含まれるコードを自分で見て判断しろという話になります。

「コード見ても意味がわかりません」→「では使わない方がいいです」
という結論。

判断がつかないようであれば、有料のサポート付きのテーマを使うか公式のテーマを使用するべきでしょう。もしくは自作テーマ(おそらくこれが一番いじって楽しいはず)。

また多少コードを見て判断できるレベルであったとしても、そのWordPressのテーマファイルの数が膨大な量であった場合、当たりをつけるのも大変です。

そんな時に役立ってくれるのがAntiVirusというプラグイン。

このプラグインは使用しているテーマに妙なコードが仕込まれていないかスキャンして調べてくれるものです。

・使用例

WordPressにインストールして有効化すると設定に【AntiVirus】という項目が表示されます。

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クリックすると管理画面に入れます。
ここのManual scanの項目にある【Scan the theme templates now】をクリックすればスキャンが開始されます。

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もし何やら怪しいコードがあった場合には、このように毒々しい色合いで警告してくれます。

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ちなみにこのように緑色で表示されるファイルについては安全という事です。
※ただし100%でもありませんのでちゃんと判断しましょう。

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あとは警告の出たファイルを調べればいいだけです。
よくわからないようならそのテーマの使用をやめましょう。

なお、この例に挙げたスクリーンショットのテーマは、調べてみると特に悪意のあるコードではありませんでした。
その辺の調べ方については、また別の機会に。