このブログはWordPressで構築しています。
WordPressは何かと使い勝手はいいですが、アクセスが来るたびに動的にページが生成される仕組みの為、htmlサイトなどに比べるとどうしても表示が重くなってしまうという欠点があります。
そこで、プラグインを導入したりサーバーを高性能なものに変更したりと、サイトの表示を高速化する為に色々と試行錯誤が必要となってきます。
今のところこのブログは月間20万PVを超える程度のアクセス(2015/3で22万6千PV)なので、そこまで重いという感じはなくサーバーも月500円のファイアバードで特に不都合なく運営中。
表示の高速化を助けてくれるキャッシュ系プラグインも使っているのはひとつだけ。
Quick CacheのPro版だけです。
正直なところ月間30万~40万くらいまでならキャッシュ系プラグインは不要だと思っていますが、あればあったで何かと助かるので、このプラグインのみ使用しています。
目次
現在使用しているキャッシュプラグインはQuick Cache Pro
このQuick Cacheは無料のLite版と有料のPro版の2種類あります。
元々は無料版のみだったのですが、2013年11月のバージョンアップ時にLiteとProの2種類になってしまいました。
Quich Cacheではユーザーエージェント毎のキャッシュの出し分けや管理者にはキャッシュを見せる見せないの設定などそれ以外にも様々な便利機能があったのですが、それらは全て有料のPro版のみの機能となり、Lite版はほぼ使いどころのないプラグインと化しています。
結局この時のバージョンアップを機に有料版へと切り替えました。
Quick CacheはZenCacheという新しいプラグインへ変わる
さて、このQuick Cacheプラグインですが前々よりZenCacheという名前に変わって新しいプラグインになるよという案内が開発者より来ていました。
Quick Cache Lite版の配布ページにもその旨の案内がデカデカと記載されています。
Quick cache自体はそのまま残るものの今後メンテナンスはしていかないと宣言されています。
なおQuick cacheの最終版はver150129となる模様です。
(細かなBugfixがあって今のところver150129.3)
以前はこのWordPressの管理画面からQuick cacheの公式サイトへリンクされていましたが、いつの間にかそのリンク先はZenCacheの案内ページへと変わっていました。
ちなみにQuick cache Proをver150129.3へアップデートすると、WordPressの管理画面にこのようなZenCache Proへ切り替えろという案内が表示されます。
こういった表示は消せるので、無視してQuick cache Proを使い続けても当面は問題なさそうですが、メンテナンスはもうしていかないと宣言している以上、やはり早い目にZenCacheへ切り替えた方がいいかなとは思います。
ちなみにQuick cacheをアップデートしたら自動的にZenCacheになってくれるわけではなく、入れ替える為には一度Quick cacheを削除してZenCacheをインストールしなおすという作業が必要になります。
Quick cache ProとZenCache Proではライセンス形態が少し変わっていた
とはいえ、予備情報なしにいきなりZenCacheへ替えてしまうのは不安だったので、その前に色々調べてみる事にしました。
ZenCacheに関する細かい情報は公式の配布ページに案内が出ています。
→ZenCache™ | An advanced WordPress cache plugin inspired by simplicity.
3種類のバージョンがある
まずパッと目に付くのがライセンス形態が少し変わっているという事です。
以前のQuick cacheでは上述したようにLite版とPro版の2種類しかありませんでした。
しかしZenCacheでは3種類に増えています。
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Lite Version Free
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Pro Version Single Site $30USD
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Pro Version Unlimited Site $139USD
大きく分けるとLiteとProの2種類。
機能の内容を見るとQuick cacheにおけるLite版とPro版の違いと同じようです。
ざっとみた限りでは。
そしてZenCache ProはさらにSingle Site版とUnlimited Site版の2つに分かれます。
これで読んで字のごとく、1つのドメインのみで使えるものなのか複数のドメインのサイトで使えるのかの違い。
その下にこの事についての案内が記載されていますが、複数サイトで使用するのならばUnlimited Site版のライセンスを購入するしかないようです。
この記事を書いている時点でのドル相場で考えると
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Single Site 30ドル = 3,569円
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Unlimited Site 139ドル =16,546円
30ドルくらいならまだ考えますけれども、139ドルとなるとちょっと購入に躊躇してしまう金額です。
なお、Quick Cache Proは一度ライセンスを購入すると無限のサイトで使用する事が可能でした。実際に扱っているWordPressサイト全てにインストールしています。
(一部有効化していないサイトもありますけれど)
Pro versionでサポートが受けられるのは3年間
これだけでなく、こんな記述もありました。
抜き出します。
Lifetime Updates + 3 Years of Support
When you purchase ZenCache Pro, you receive lifetime software updates and 3 years of support. After three years, you may continue to use ZenCache Pro for as long as you wish. However, if you need ongoing support, a small renewal fee of $9/year for a Single-Site license, or $29/year for an Unlimited-Site license is required. Please check your "My Account" page for details regarding the renewal of your account.
一度ライセンスを購入すると、使用とバージョンアップについては生涯有効。
ただしサポートは3年間のみ。
3年が過ぎた後もサポートを受けたいのならSingle Site版なら年9ドル、Unlimited Site版なら年29ドルの料金が必要、という事のようです。
(訳が間違っていたらごめんなさい)
サポートに関しては永遠に受けられるわけではないようです。
Quick Cache ProユーザーはPro Version Unlimited Siteへとライセンスが引き継がれる様子
ここで少し気になったのが、現時点で有料版を使っているQuick Cache Proのライセンスは一体どうなってしまうのかというところ。
何しろQuick Cache Proのライセンスは自分が購入した段階で15ドルでした。
このZenCacheのラインナップをみていると、かなり金額が違います。
そのまますんなりとZenCache Proへと移行できるものなのでしょうか?
とりあえず確認の為、開発者であるWebSharkのMy accountページへログインしてみます。ログイン画面はすでに「ZenCache」とロゴが変わっています。
My accountのページを見てみるとZenCache Proにおける自分が持っているライセンスが表示されていました。
「ZenCache Pro / Unlimited-Site License」となっています。
どうやらQuick Cache Proユーザーは一番高いPro Version Unlimited Siteのライセンスを引き継いでもらえるようです。一安心。
なお、サポート期間3年に関してはその終了時期が2018/3/18までとなっていました。
Quick Cache Proがver150129.3にアップデートされたのが大体2015/3の中頃だったので、おそらくそのあたりを開始時期にしているようです。
ZenCache Proは非常に便利、でも金額が悩ましい
Quick Cache Proのライセンスを15ドルで購入していた自分としては、それが1年半後に139ドル相当のライセンスに変わったのでかなり得をした気分。
また、ZenCache ProではいわゆるWordPressのキャッシュ機能だけでなく、HTML・CSS・JSファイルの圧縮やCDNサービスとの連携機能など、Quick Cache Proではβ版の扱いだった機能がほとんど正式実装されているようです。
そしてQuick Cacheからおなじみの、ユーザーエージェントを判別しモバイルとPCでキャッシュを出し分ける機能も健在。
非常に便利かつ高機能なプラグインです。
WordPressを使い続けるにあたり、「なんでも無料でできる」ではなく必要なところにはお金をかける(サーバーやテーマ含め)ほうがより快適に運用できるというのは常々思っているところなのですが、その中でもQuick Cache Proは結構おすすめのプラグインでした。
値段も15ドルなので1500円~1700円くらい。
適当にアドセンス貼っていてもすぐに回収できる金額です。
ですが、139ドルとなってくると若干おすすめとは言い難くなってきます。
自分の場合はすでにライセンスがあるのでよほど何かない限りはこのまま使い続けると思いますが、新たに使い始めると考えるとなかなかのハードル。
便利なプラグインを開発している人にはその労力に見合った報酬を得て欲しいとは思うものの、わりと想定を超えた金額だったので悩ましいところです。
Quick Cache Proからの入替えは時間のある時に
いずれにしても、時期をみてZenCache Proを導入してみる予定です。
設定項目などがQuick Cache Proと変わっているっぽいので、そのへんを調べつつちょっと時間がかかりそうですが。