最近はIE以外のブラウザを使う人が増え、アクセス解析を見てもChrome、Firefox、Safari(iPhoneも込みで)などなど多種多様のブラウザからこのブログが閲覧されています。
その中で、相当数が少ないながらもちゃんと存在感を示していたのが、最強ブラウザと名高いOpera。そのOperaがついに独自エンジンのPrestoから離れ、Webkitに移行する事を発表しました。
Opera Mini 5 Beta / Johan Larsson
IEに代表されるTridentエンジン、FirefoxなどのGeckoエンジン、それらとはまた違った独自のレンダリングエンジンを持ち合わせたブラウザとしてなかなか面白い存在だったのですが、今後webKitに移行していくということでChromeやSafariの仲間入りとなるようです。
最初はモバイル端末のブラウザから変更し、デスクトップ版ブラウザのレンダリングエンジンが移行するのはまだ先になるとのこと。完全移行にはもう少し時間がかかる様子です。
ノルウェー出身のこのブラウザが有料で販売されていた(日本で販売していたのは、あのLivedoor)時期がある事を知っている人は少ないでしょう。それを知っているのはおそらくそこそこの年齢のはず。
その頃からのイメージで、とにかく軽いという印象が強いブラウザでした。そのイメージが強い為、自分なんかはAndoroidoタブレットにも真っ先にOpera MiniとOpera Mobileをインストールしてしまったほどです。
ただ今ではPCの性能が上がっている為、ほかのブラウザも十二分に軽快に動きます。早い早いと言われたその代名詞もChromeあたりにもっていかれている感じ。
なぜWebKitに移行していくのかは色々理由が発表されているのでその通りなんだろうと思いますが、ここのところ開発陣がぽつぽつ辞めていってたっぽいのが気になります。今後どの程度のリソースが開発に注げるのでしょうか?
でも考えてみるとOperaでなければできない事、もしくはPrestoでなければいけなかった事というのは時が経つにつれ少なくなってたのも事実です。
なんとなく愛着があるというか、ショートカットや拡張機能が手に馴染んでいるのでそのまま使い続けていたという人も多いのではないでしょうか。
拡張機能などは現行のものから新しいWebKitベースのOperaでも使えるようになるコンバージョンツールを用意してくれるらしいので、使い勝手自体はそんなに変わらないと思います。
個人的には新しいOperaにちょっと期待しています。
また今回の件で少し喜ばしいのは、サイトを作成する時に気を遣わなくてはならないブラウザがちょっと減るという事です。
おそらく今後はChromeやSafariと同じような描画になるでしょうから、Operaだと見た目が崩れるという状況は発生しなくなるでしょう。
過去に、運営している業務用サイトの一つがOperaではなぜかサイドバーなどが表示されないという事があり、対応に困った記憶があります。
おそらくCSS3を使っていたのが原因だと思いますが、しかし当時のバージョンのOperaでもCSS3に対応していたはず。もちろんChromeやfirefoxでは普通に表示されていました。
それで結局原因はわからないまま放置。
自分がWEB屋さんであればどうにか対応できていたのかもしれませんが、残念ながら基本的にこのあたりの技術に関しては素人の為、どうにもできなったという状態でした。
まあ行政書士に業務を頼もうという人が、Operaを使っている事はないだろうという楽観的な観測はありましたけれども。
ともあれChromiumベースのOperaになれば、Operaのみ表示がおかしいといった現象はおそらく起きないと思われるのでその点安心です。
またWebKitベースになる事により、よりパワーアップして新たなOpera最強伝説が始まる可能性もあります。そう考えると結構楽しみかも。