WordPressで記事を分類する方法にはカテゴリーとタグの2種類あります。使い分けに関しては人それぞれでいいと思いますが、基本的には一つの記事に対してカテゴリーは1つ、タグは複数という使い方をしている人が多いのではないでしょうか。
ブログによってはタグをタグクラウドとしてサイドバーなどに表示させているのをよく見かけます。
WordPressには標準でサイドバーなどのウィジェットスペースにタグ一覧を表示できる「タグクラウドウィジェット」があります。
これを使えばタグクラウドの設置は簡単。
デフォルトタグクラウドでは表示できるタグの上限数は45
ただひとつ問題点があります。それは一覧表示することのできるタグの数の上限が決まっているということです。上限は45。
45以上のタグを使っていた場合タグクラウドには表示されません。しかもWordPressの管理画面でこれを変更することができないのです。
ちなみにタグ管理に関係するプラグインは数多くありSimple tagsなどはかなり有名。
→Simple Tags — WordPress Plugins
このSimple Tagsを使えばタグ表示の上限数の管理も結構簡単にできたりします。
ならばそれで解決だという話になりますが、それがあまり好ましくないこともあります。というのもプラグインを使って追加したウィジェットを表示させると、そのWordPressのテーマ本体のCSSとプラグインで設定されたCSSがかち合って、デザインがそこだけおかしくなることが多いのです。
これは別にSimple Tagsに限った話ではなく、他のプラグインでもよくあります。そこでさらにどちらかのCSSをカスタマイズしてデザインを馴染ませるということができればいいですが、そんな技術がない人間にとっては無理な話。
となると残る手段は、プラグインを使わずにデフォルトのタグクラウドの上限数を変更する方法を探すことになります。
タグクラウドの表示上限数を変更する方法
先日ちょっと必要なことがあったので、このタグ表示の上限数を変更する方法を探したところ、WordPressのフォーラムで解決策が書かれていたので試してみました。
→トピック: タグクラウド数の上限はあるのですか? « サポートフォーラム — WordPress
以下、その手順。
まずWordPressの構成ファイルのなかにあるcategory-template.phpというphpファイルを探します。ドメイン直下にWordPressをインストールしているなら場所は下記のところ。
ドメイン名/wp-includes/category-template.php
ちなみに似た名前のcategory.phpというファイルがありますがそれではありません。category-template.phpです。
そのcategory-template.phpを開き、「function wp_tag_cloud」という文字列を探します。
そこの「$defaults = array」の中にある「'number' => 45,」となっているのがタグの上限数です。
これを100とか適当な大きい数値に書き換えればOK。
書き換えた後、保存すればタグクラウドの表示上限数が変更されます。
WordPressのバージョンアップに注意
1つ注意点。
このcategory-template.phpはWordPressの本体ファイルなので、WordPress自体のバージョンアップをすると上書きされてしまい、また上限値が45に戻ります。
ですのでWordPressのアップデートのたびに書き換えが必要になります。