toggle
2013-05-04

自炊代行業者が逮捕されたけど自炊代行したから捕まったわけではないという話

現在、自炊代行の是非を巡って著作権者からスキャン業者へ裁判がおこされているという話を以前の記事で書きましたが、その決着はまだまだ先という状況の中、ちょっと変わったニュースがありました。

自炊代行業者が逮捕されたという話です。

Arrests.WeCanEndAIDS.WhiteHouse.WDC.24July2012
Arrests.WeCanEndAIDS.WhiteHouse.WDC.24July2012 / Elvert Barnes

自炊とは

電子書籍に関する自炊(じすい)とは、自ら所有する書籍や雑誌を イメージスキャナ等を使ってデジタルデータに変換する行為(デジタイズ)を指す俗語[1]。デジタル化(スキャン)の効率化のために、書籍や雑誌を裁断機やホットプレート、アイロン等で分解する行為までを含む。

自炊 (電子書籍) – Wikipedia

自炊代行したから捕まったわけではない

こちらがその逮捕者が運営してた問題のサイト。

・激安価格PDF化/書籍(マンガ・小説)スキャン!電子書籍化!データ化|50SCANNER

激安価格PDF化 書籍(マンガ・小説)スキャン!電子書籍化!データ化|50SCANNER

ニュースの報道のされ方をみると、まるで自炊の代行が原因で逮捕されたかのようですが、容疑は別にそれではありません。というか自炊の代行は今の段階では法律違反ではないので、それでもって逮捕するのは不可能。

やってはいけないのは、自炊後のデータを他人に譲渡したり販売したりする事です。根拠は著作権法の30条。
要するに、他人に販売や譲渡する事を目的に自炊した場合、それは【私的利用のための複製】じゃないですよね?という話。

上記サイト50SCANNERに行ってみると、冒頭に「会員登録特典!!ハンター×ハンター1巻~10巻までプレゼント中!」とあります。

2013y05m07d_015108521

いきなりこの時点でダメなんですけれども。

さらにこのサイトの目玉と思わしき「大人買い電子化サービス」というものがあります。

2013y05m07d_015512133

説明を読むと

本来なら、

お客さんがAmazonや楽天に本を注文、支払い
      ↓
発送先をスキャン業者の住所に指定
      ↓
スキャンしてデータをお客さんに渡す。裁断済みの本は処理。

こういった流れになるところが、このサービスでは

お客さんがスキャン代行業者に本を指定して依頼、支払い
      ↓
スキャン代行業者が代わりに本を注文・受け取り
(↑この部分の説明は掲載なし)
      ↓
スキャン代行してデータを納品

というシステムになっているようです。
これってつまり、アレをあれしてるの?というよからぬ想像が思い浮かびます。今後もしかしてそのあたりが問題とされるのかもしれません。

なお50SCANNERのトップページでは、ページ下部に利用規約として

2013y05m07d_105916938

データの一部または全部を友人、知人などを含む第三者に無償、有償に関らず、渡したり、ウェブ上で公開することは著作権法により禁止されております。データ変換後はお客様自身で管理して頂くようお願いします。

もしくは「著作権法について」と題して

2013y05m07d_110000840

PDF化されたPDFデータは、私的利用の範囲内でご利用下さい、他社への譲渡やWEB上で公開したり、だれでも閲覧できる状態にしないで下さい。

こんな風に注意書きが書かれています。
同じページの上と下ですでにやってる事に矛盾が発生しているわけですが、このあたりはどう理解していいのか少し難しいです。

理解した上で法律を無視したのか、それとも利用規約や著作権の注意書きはどこからかコピペしてきただけで、運営者は意味を理解していなかったのか?

DRMうんぬんについて説明やサービスの提供をしているページもあったので全く著作権法について知識がないということでもなさそうです。

2013y05m07d_110549300

しかし特定商取引法の表記ページには名前と住所をきっちり書いており、逮捕時の報道の内容から判断して本当の名前と住所のようです。

通常ネットビジネス等で白黒ギリギリのラインを攻めている方は、独特のセンスのビジネスネームを使用したり、名前の一部の漢字や読み方を意図的に変えたと本名を隠されている人が多いです。

また検索結果に引っかからないように、特商法の表記をテキストではなく画像にしたり(理由としてはスパム対策らしいですが)と工夫もしています。

しかし50SCANNERについてはそれらの工作は一切されていない様子です。
逃げも隠れもせず。
そこから考えると、違法とは考えていなかったのかなという気もします。

自炊代行以前に問題があった様子

ただここの業者名で検索してみるとなんだかきな臭い話がひっかかり、どうなんだというところです。元々問題のある業者さんだったようです。

最初はまじめにしていたのが、ある時期から自炊代行そのものをあまりやってなかったっぽいですね。
上記クチコミを信じるならば、警察や消費者センターにも相談されて返金騒ぎもおきている模様です。

更にこのクチコミの中にかかれたアドレスを辿ると、この件の容疑者のものらしきFacebookアカウントにたどり着きます。

もしかしたら同姓同名の別人アカウントかな?とも思ったのですが、Facebookアカウントの基本データ欄を見ると50SCANNERのFacebookページがあったので本人のものに間違いないでしょう。

しかしこの方のfacebookでのつながりはなかなか面白い雰囲気となっています。名前の後ろに括弧書きで「ネオなんたら族を目指す」と書いている段階で、あっ・・・(察し)なわけで、そういう事なんでしょうね。

と思ったらすでにNAVERでまとめられていました。

【ネオヒルズ族逮捕!?】藤野真容疑者ってどんな人?【自炊業者?!】 – NAVER まとめ

こういう時ソーシャルは恐ろしいです。
SNSは相変わらず高性能な発見器。

口コミで返金騒ぎや散々な苦情が書き込まれているさなか、Facebookに「今月の収入100万円超えました!」とか書き込んでいるのは、天然なのか無理していたのかどっちなんでしょうか。

著作権とか自炊の今後とかに絡めて記事を書こうかなと思っていたのですが、Facebokとそこでのお友達を見た途端興味がなくなりました。

自炊代行業の今後にはマイナス

いずれにしてもこの件は、自炊代行反対派からするとまさにこういう業者がでてくるので規制すべきという格好の材料です。

いくらそれ以外の自炊代行業者がきちっと法とルールに乗っ取った商売をしようとしても、「ああいう業者が出てくるんでしょ?」・「だから自炊代行を認めるべきではないのです」と言われてしまえば論破は困難。

どうも流れは規制される方向に向かいそうです。

先行きあまり明るくないニュースでした。

スポンサードリンク

関連記事

このブログの更新情報を配信しています!

follow us in feedly RSS twitter facebook google plus