以前から廃止されるとアナウンスされていた法務省オンライン申請システムですが、ようやく細かな日程が決まってきたようです。

※注)廃止されるといっても電子申請ができなくなる訳ではなく、今までの【法務省オンライン申請システム】から【登記・供託オンライン申請システム】に切り替わるだけです。

Authentication
Authentication / nswlearnscope

廃止される手続きにはかなりの種類がありますが、行政書士にとって重要なのは電子公証手続き(電子定款認証)のみ。

これについていつごろ発表されるのかと思っていたのですが、先日(2011/9/5)法務省オンライン申請システムのトップページにて告知されていました。

新着情報より引用すると

法務省オンライン申請システムのご利用時間

電子公証手続は、平成24年1月6日(金)17時まで
供託及び成年後見登記手続は、平成24年1月6日(金)17時15分まで

平成24年1月10日(火)8時30分から
登記・供託オンライン申請システムをご利用ください。

このような日程となっており、来年の年明け早々に移行するようです。ちなみにオンライン申請システムそのものは平成24年1月31日をもって完全廃止。とはいっても、いきなり年明けの1/10から操作方法が変わったのでは大混乱が起きることは必至。

その対策とでもいうべきでしょうか、事前に体験版の申請用ソフトをインストールして、予め練習ができるように準備されています。

なお、現在でもこの【体験版申請用総合ソフト】はダウンロード&インストールが可能です。→ソフトウェア・操作手引き書のダウンロード

体験版

しかし現時点でこの体験版申請用総合ソフトを使用し、電子定款認証の操作を行うことはできません。電子公証手続きを含む新しい手続きの希望が追加されて始めて電子定款認証の操作体験ができるようになります。

なお、この体験版ソフトで電子公証手続きの操作ができるようになるのは、以下の日程通り。

登記・供託オンライン申請システムで取り扱う手続きの追加

日程

予定では今年の11/4(金)の夜に、電子公証手続きその他の機能が追加された体験版の配信が開始されます。

その為、現時点では何をすることもできません。

こういった新しい事は試したくてしょうがなくなってきますが、おとなしくその日まで待っておくことにします。

ちなみに、この間の記事で法務省オンライン申請システムではAcrobatX(10)の利用ができない旨を記載しましたが、9/5付けのこちらのお知らせによると、登記・供託オンライン申請システムではAcrobatXの動作確認ができたようです。

引用2011/9/5付け

【お知らせ】Adobe Acrobat X(10)(Standard,Pro)のご利用について
 Adobe Acrobat X(10)(Standard,Pro)により作成された電子証明書付きPDFファイルについて,登記・供託オンライン申請システムにおいて正常に署名検証できることを確認しましたので,お知らせします。
 Adobe Acrobat X(10)のご利用の場合は,Adobe Acrobat X(10)のPDF設定を「標準」(互換性のある形式「Acrobat6.0(PDF1.5)」)にして,PDFファイルを作成してください。
※ Adobe Acrobat X(10)のインストール直後のPDF設定は,「標準」(互換性のある形式「Acrobat6.0(PDF1.5)」)に設定されています。

ついでに署名プラグインソフトについてもバージョンアップ通知がありました。

また,Adobe Acrobat X(10)で作成されたPDFに電子署名ができるように,当システムが提供するPDF署名プラグイン(MistyGuard<SignedPDF>(署名機能限定版))についてもバージョンアップを行いました。
 Adobe Acrobat X(10)をご利用の場合は,PDF署名プラグインをダウンロードの上,再インストールをお願いします。再インストール(アンインストールしてからインストールをすること。)については,「PDF署名プラグインインストールガイド」を参照してください。

しかし、年内はAcrobat9までしか使えない法務省オンライン申請システムを利用するしかない訳ですから、行政書士にとってソフトウェアについてあれこれ考えるのは、まだまだ先の話です。